透明感や清涼感を感じさせる青色の宝石。この記事では、青色が持つ意味や印象を解説するとともに、代表的な青色の宝石を一覧でご紹介します。
青色の代表的な宝石一覧
まずは、人気の高い青色の宝石を一覧でご紹介します。
- サファイア
- ブルーダイヤモンド
- タンザナイト
- アウイナイト
- アイオライト
- ベニトアイト
- ブルートパーズ
- ラピスラズリ
- コバルトスピネル
- ブルーカルセドニー
- カイヤナイト
- ブルージルコン
- インディゴライトトルマリン
- ユークレース
- ソーダライト
- ブラックオパール
青色とは
青は光の三原色（赤・緑・青）のひとつ。晴れた空や海など、自然界でもっとも身近な色です。
青色が持つイメージ・意味
青色には、以下のような象徴的なイメージが含まれています。
- 知性
- 冷静
- 信頼
- 誠実
- 自由
- 平和
- 無限
色彩心理学では、青は心を落ち着かせ集中力を高める色とされ、ビジネスシーンでも好まれる色の一つ。
文化的にも歴史は深く、古代エジプトではラピスラズリが「天空の象徴」とされ、中世ヨーロッパの宗教絵画では聖母マリアの衣の青として神聖視されてきました。
青色に合う配色
青い宝石は、肌の透明感を高めながら、上品で爽やかな印象を添えてくれます。またジュエリーの地金やファッションとの組み合わせ次第でも印象が変わっていきます。
プラチナ・ホワイトゴールド x ブルー
清涼感があり、クールで洗練された雰囲気に。
ゴールド x ブルー
青の落ち着きにゴールドの華やかさが加わり、クラシカルで高級感のある印象に。
オレンジ・イエロー x ブルー
鮮やかなコントラストが生まれ、コーディネートのアクセントとして映えます。
青色の宝石一覧（特徴・意味）
以下では、代表的な青色の宝石を一つずつご紹介します。
サファイア
- 誕生石：9月
- 特徴：透明感のある深いブルーが魅力。高い硬度を持ち、日常使いにも適しています。
- 意味：名前はラテン語の「サフィルス（青）」に由来。
ブルーダイヤモンド
- 誕生石：4月（ダイヤモンド全般）
- 特徴：現在流通する多くはカラーエンハンスメント処理が施されたもの。処理で美しくしたブルーダイヤモンドは、深い色合いにダイヤモンド特有の強い輝きが合わさり人気を得ております。
タンザナイト
- 誕生石：12月
- 特徴：タンザニアのメレラニ鉱山のみで産出される希少石。
- 魅力：紫青から青紫の色合いと、見る角度で色が変わる多色性が魅力です。
アウイナイト
- 誕生石：なし
- 特徴：主にドイツのアイフェル地方で産出される極めて希少な宝石。ラピスラズリを構成する鉱物群のひとつでもあります。
- 意味：別名「アウィン」。フランスの結晶学者ルネ・ユスト・アウイにちなんで名付けられました。
アイオライト
- 誕生石：3月
- 特徴：強い多色性を持ち、角度により菫色・ブルー・イエローまで見えるものがあります。
- 意味・魅力：和名は「菫青石(きんせいせき)」。ギリシャ語で「イオス（すみれ色）」が名前の由来。「羅針盤の石」としてバイキングが航海に使用したと伝えられています。
ベニトアイト
- 誕生石：なし
- 特徴：アメリカ３大希少石の一つ。ダイヤモンドを超える分散率を持ち、虹色の輝きが見られます。見る角度によって青や青紫色に変化する多色性も見どころです。
- 意味：カリフォルニア州サン・ベニト郡で発見されたことが名前の由来。現在はその鉱山も閉山し、ますます希少性が高まっています。
ブルートパーズ
- 誕生石：11月（トパーズ全般）
- 特徴：トパーズの中でも青色に発色するもの。淡いスカイブルーから濃いロンドンブルーまで幅広い色を持ちます。
- 魅力：透明度が高く美しい輝きを放ちます。また硬度も高めで、日常使いにも適しています。
ラピスラズリ
- 誕生石：12月
- 特徴：群青色に金色のパイライトが散る神秘的な石。ラズライト、カルサイト、パイライトなどの複数の鉱物が混ざり合ってできた岩石です。
- 意味：ラテン語「ラピス（石）」と、ペルシャ語「ラズリ（青い空・天空）」が語源。
コバルトスピネル
- 誕生石：8月（スピネル全般）
- 特徴：コバルトを多く含むことで、鮮やかなブルーを呈する希少石。
- 魅力：鮮やかで濃いブルーが魅力的。非常に産出量が少なく、希少性が高い石です。
ブルーカルセドニー
- 誕生石：なし
- 特徴：半透明で柔らかな青色が特徴。穏やかな印象を与えてくれます。
- 意味：名前は、古代の港街「カルセドン」に由来します。
カイヤナイト
- 誕生石：なし
- 特徴：サファイアに似た輝きを持つ深みのあるブルーが特徴。硬度が方向によって異なるため、割れやすく取り扱いには注意が必要です。
- 意味：和名では「藍晶石（らんしょうせき）」。ギリシャ語「kyanos（青）」が名前の由来。
ブルージルコン
- 誕生石：12月（ジルコン全般）
- 特徴：ジルコンの中でも特に人気の高いカラー。一般的には加熱処理が施されています。
- 魅力：世界最古の宝石ともいわれ、ダイヤモンドに匹敵する分散率を持ち、強い輝きを放ちます。
インディゴライトトルマリン
- 誕生石：10月（トルマリン全般）
- 特徴：トルマリンの中でも濃い青〜青緑の色を呈した宝石。パライバトルマリンに次いで価値があるとされています。一般的に加熱処理が行われる宝石です。
- 意味：ラテン語で「インドのもの」を意味する indicum に由来し、深い青色を表す言葉「インディゴ（藍）」から名付けられました。
ユークレース
- 誕生石：なし
- 特徴：ベリリウム珪酸塩鉱物の一種で、特に青色のものが人気です。モース硬度は7.5と高めですが、完全な劈開をもっているため割れやすいのが特徴。
- 意味：名前はギリシャ語の「容易に割れる」が語源。
ソーダライト
- 誕生石：なし
- 特徴：紀元前から親しまれてきた青い鉱物で、ラピスラズリを構成する鉱物のひとつ。
- 意味：主成分であるナトリウムに由来し、ナトリウムを意味する「ソーダ」から名付けられました。
ブラックオパール
- 誕生石：10月（オパール全般）
- 特徴：ダークカラーに遊色が浮かぶ神秘的な宝石。オパールの中で特に希少価値が高く、人気があります。
- 意味：語源はサンスクリット語「Upala（宝の石）」。
まとめ
今回は、青色の宝石をご紹介しました。
サファイアやアクアマリンなどの有名な青色宝石から、タンザナイトやアウイナイトといった希少石まで、多彩な青色の宝石があります。
左から、ブラックオパール、タンザナイト
青色は上品で知的な印象を与えてくれるため、ジュエリーとして取り入れると、日常にも特別感にも寄り添ってくれるカラーです。ぜひお気に入りの青色の宝石を見つけて、日々のコーディネートに取り入れてみてくださいね。
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