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宝石の光学効果「複屈折・多色性」とは?【ジュエリー豆知識】

2021年12月31日

宝石の光学効果「複屈折・多色性」についてご紹介します。

複屈折とは?

ラタナキリジルコン

複屈折とは、視覚的「ダブリング」効果のこと。ジルコンのようないくつかの宝石に見られます。こうした宝石では像が二重に見えます。この効果によって鏡の迷路のように、引きこまれるような見た目の深みが加わりますが、さらに輝きが加わることはありません。

複屈折には多色性という大変珍しい副作用があります。古代から大いに興味を抱かれ、さらに今日でもまだ魅惑的だと考える人もいます。

多色性とは?

アンダルサイト

宝石を見る角度を変えることにより、異なった色を見ることができる光学的性質の特徴を「多色性」と呼んでいます。

複屈折性鉱物がもつ性質で、宝石により2色や3色、色変化の強弱などが変わります。また光源を変えることにより色の変化を楽しむことができる「変色性」とは異なり、「多色性」は光源に関わらず色の違いを楽しむことができます。

多色性が見られる理由

ベニトアイトの多色性

ある種の宝石の中の原子には、光線が2つの別々の要素に分かれるように並んでいるものがあります。この2つの光線は微妙に違う色になっているため、目に見える効果は違う角度から見たとき宝石が違う色に見えるのです。

多色性が見られる宝石とは

「多色性」で有名な宝石としては、以下の宝石などが挙げられます。

左からタンザナイト、ベニトアイト、アイオライト、アンダリュサイト

多色性がはっきり見えない宝石

多色性の宝石はたくさんありますが、目に見える2つの構成色がほとんど同じために、多色性が特にはっきり見えない場合も多いのです。弱〜中程度の多色性をもつ宝石の例としては以下などがあります。

左からルビー、サファイア、エメラルド、クリソベリル

多色性が見られない宝石

結晶構造のために多色性を持たない宝石もあります。以下の宝石が有名です。

左からスピネル、ガーネット、ダイヤモンド

多色性がないという特徴は種類を決定するのに非常に有効です。例えばルビーとレッドスピネルは多くの特徴が共通でよく似ていて、この2つを区別する唯一の方法が多色性のテストである場合が多いのです。

多色性が見られる宝石のカット方法

クンツァイトのような多色性のある宝石をカッティングするときは、通常多色性を最小限に抑え、一番良い色を最大限引き立たせるように心がけます。

クンツァイト

逆に紅柱石(アンダルサイト、Andalusite)の場合、オレンジやチョコレート色、黄色、グリーンの楽しいミックス色が出るように石取りをします。

まとめ

今回は宝石の光学効果「複屈折・多色性」についてご紹介させていただきました。

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