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豆知識

日本の誕生石が63年ぶりに改訂!新たに宝石10石追加

2021年12月21日

誕生石が63年ぶりに改訂されたというニュース、みなさんご存知ですか?

日本の誕生石は1958年にアメリカの宝石商組合が定めた誕生石を基本に制定されたもので、様々な誕生石が混在していましたが「統一された日本の誕生石」として、今回新たに追加されました。

これまでの誕生石(19石)新たに追加された誕生石(10石)
1月ガーネット
2月アメシストクリソベリル・キャッツアイ
3月アクアマリンサンゴブラッドストーン、アイオライト
4月ダイヤモンドモルガナイト
5月エメラルドヒスイ(翡翠)
6月パール(真珠)ムーンストーンアレキサンドライト
7月ルビースフェーン
8月ペリドット、サードオニックススピネル
9月サファイアクンツァイト
10月オパールトルマリン
11月トパーズシトリン
12月ターコイズラピスラズリタンザナイトジルコン


新たに追加されたのは10石。中にはすでに誕生石として認知されていたものもありますが、まだまだ聞き慣れない宝石名が多いのではないでしょうか?

そこで今回は、新たに誕生石として追加された10石の紹介をいたします。

 

2月の新誕生石「クリソベリルキャッツアイ」

クリソベリルは、ギリシャ語で黄金を意味する「Chrysos」がその名の由来で、和名は「金緑石」。

クリソベリルキャッツアイは19世紀で最もポピュラーな宝石と言われ、その金緑色から「実り」をイメージさせます。原産国のスリランカでは「悪魔から身を守る」パワーストーンとして使用されていました。

クリソベリルは実はアレキサンドライトと同じ鉱物。光源によって色が変わるアレキサンドライトと、色が変わらないクリソベリルは共に金緑石の変種です。

微細な針状や繊維状インクルージョン(内包物)が含まれると、研磨によってまるで猫目のようなシャットヤンシー(キャッツアイ)効果が現れます。

クリソベリルキャッツアイのカラーは、蜂蜜のようなレモンイエローからライムグリーン、オレンジからブラウンまであります。

3月の新誕生石「ブラッドストーン」

ダークグリーンに赤い斑点模様が特徴的なブラッドストーンは、カルセドニーの変種。

ブラッドストーンの名の通り、まるで血の滴をイメージさせ、和名は「血石」と呼ばれています。この赤い「血」が、身に付けた人に健康と強さをもたらすと伝えられてきました。

通常はカボション・カットを施され、伝統的にブローチやイヤリング、ネックレス、ペンダント、カメオなどに加工されます。

3月の新誕生石「アイオライト」

アイオライトはギリシャ語で菫色を意味する「イオス」が由来で、和名は「菫青石(きんせいせき)」。青みを帯びた菫色で「ウォーターサファイア」とも呼ばれています。

見る角度によって違う色に見える「多色性」が強く、一つの石の中に菫色からブルー、イエローまで見えるものもあります。

アイオライトは大昔、バイキング達が海を航海するときに羅針盤として使っていたとのこと。太陽の位置を確かめる時、まぶしさを防ぐためにアイオライトを利用していたと伝えられています。

現在では「人生の羅針盤」とも呼ばれていて、コレクターにも人気の宝石です。

4月の新誕生石「モルガナイト」

モルガナイトは、ピンク色からオレンジピンク色のベリル(緑柱石)で、エメラルドやアクアマリンと同じ鉱物です。

1911年にマダガスカルで発見され、ティファニーの有名な宝石鑑別士ジョージ・フレデリック・クンツ博士により、ニューヨークの重要な宝石コレクターのJ.P. Morgan氏の名前にちなみ名付けられたそうです。

あらゆる肌の色に映える理想的な宝石とも言われ、ほのかなラベンダー色から燃えるような赤紫色、パステルピンクにアプリコットの混じった色まで、さまざまなピンク色があるモルガナイトは魅力と優しさをたたえています。

ファッショナブルなピンクにひとひねり加えたモルガナイトは、ストレスの多い現代の生活に、理想的な清涼剤となってくれます。

6月の新誕生石「アレキサンドライト」

アレキサンドライトは、ロシアでは「皇帝の宝石」とも呼ばれるほど、特別な宝石。

1830年、ロシアのウラル地方で発見され、1834年に後のロシア皇帝アレキサンドル2世にちなんで名付けられました。またロシア帝国軍の色が赤と緑であることからも大注目。幸運を呼ぶとも信じられていました。

「昼のエメラルド」「夜のルビー」と言われ、昼の太陽光、自然光の下では青から緑色に見え、ロウソクの火や白熱灯に照らされると赤から赤紫に見えます。

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7月の新誕生石「スフェーン」

スフェーンは、ギリシャ語でくさびを意味する「スフェノス」からその名が付けられました。チタンを含んでいるので、その成分から鉱物名で「チタナイト」と呼ばれることもあります。

スフェーンは、ダイヤモンドよりも強い「ファイア(光の分散)」を持つ宝石。また強い「多色性」も持ち、角度によって色が変わって見えます。

ピンク、ブラック、チョコレート色もたまにはありますが、ほとんどのスフェーンは圧倒的に緑か黄緑色が多く、そこに虹の色が強い輝きとなって煌めいているのです。

硬度が5~5.5と低く、ジュエリー加工には熟練の職人の技が必要な宝石です。

8月の新誕生石「スピネル」

スピネルは「最も過小評価されてきた宝石」と呼ばれることもある宝石。かつてはルビーやサファイアと混同されてきました。

特にレッドスピネルは、宝石鑑別教育の誕生のきっかけとなり、長年ルビーと混同されてきた宝石。1783年まで科学的な違いが明確ではありませんでした。イギリス王室に伝わる170ctの「黒太子のルビー」は、実はレッドスピネルなのです。

スピネルの名前の由来は、八面体の結晶の端が尖っていることからラテン語でトゲを意味する「スピナ」から。または、鮮やかな色合いから、火花を意味するギリシャ語「スピンタリス」のどちらかだと言われています。

9月の新誕生石「クンツァイト」

クンツァイトは、1902年にカリフォルニアで発見された宝石。スポジュメンという鉱物のひとつです。

淡いライラックからピンクがかった宝石で、その名の由来は、ティファニーの有名な宝石鑑別士ジョージ・フレデリック・クンツ博士から。

クンツァイトには「燐光性(太陽の紫外線に当てた後に暗い部屋に持っていくと光を放つ)」「多色性」という特徴があります。また、特定方向からの衝撃に弱い「劈開性」もあるので、カットがとても難しいとされています。

紫外線に弱く、長時間浴びると退色することがあると言われているので、取り扱いには注意が必要です。

12月の新誕生石「タンザナイト」

タンザナイトは1967年に発見された宝石で、鉱物名は「ゾイサイト」。希少性が高く、世界で唯一タンザニアのメレラニ鉱山でしか産出されません。

この宝石に目をつけた当時のティファニーの社長が、発見されたタンザニアにちなみに「タンザナイト」と名付け、1968年にはアメリカで大々的にプロモーションされ、ほぼ一夜にしてタンザナイトは人々を魅了。その結果、大人気の宝石となりその人気は現在まで続いています。

タンザナイトはとても魅力な色合いをしています。真夜中の澄み渡る空というよりも、もっと複雑な青い色していて、これは角度を変えて見ると違った色がみえる「多色性」によるものです。

12月の新誕生石「ジルコン」

ジルコンは地球上で最も古い鉱物。しばしば人造石のキュービックジルコニアと混同されますが、ジルコンは天然の鉱物です。

ジルコンの名前の由来は、アラビア語で「赤」を意味する「ザルクン( zarkun )」、または古代ペルシャ語で「金」の「ザル( zar )」と「色」の「グン( gun )」の組み合わせとされていて、そのカラーバリエーションは、青や緑、赤、ブラウンなどあり、とても豊富。

宝石に入った光が屈折と反射を繰り返し虹色に分散する「ディスパージョン(ファイア)」がダイヤモンドに近く、無色のジルコンはダイヤモンドの代用品として使用されてきました。


いかがでしたか?

新たに誕生石が追加されたことで、大切な人への贈り物や、自分へのご褒美選びに選択肢が増えたのではないでしょうか。GSTVでは様々な宝石のジュエリーをご用意していますので、ぜひご覧になってくださいね。

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