「ジャスパー」の特性、特徴、希少性、石にまつわる伝説についてご紹介します。
ジャスパーとは
ジャスパーは不透明で粒子の細かい種類のカルセドニー(潜晶質クォーツ)です。一般的に赤、黄、茶、緑などの色で、斑点があります。通常カボションカットを施され、伝統的にブローチやイヤリング、ネックレス、ペンダント、インタリオ、カメオなどのジュエリーに使われてきました。
ジャスパーの特徴 | |
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原産地 | インド、マダガスカル、メキシコ |
色 | 茶、緑、グレーがかった白、ピンク、赤、青みのある紫、黄 |
属性 | カルセドニー |
硬度 | 6.50 - 7.00 |
屈折率 | 1.54 |
比重 | 2.58 - 2.91 |
名前の由来
ジャスパー(Jasper)の名前は「斑点のある石」を意味する古代フランス語「jaspre」、ラテン語の「jaspidem」、ギリシャ語の「jaspis」に由来すると言われ、他の種類のカルセドニーも指していたようです。
ジャスパーの伝説・歴史とは
お守りの宝石として好まれていた
ジャスパーは古代にはお守りの宝石として好まれ、ギリシャやヘブライ、アッシリア、ラテンなどの文献に記述が残っています。
例えば、ジャスパーは神が山の上でモーゼに授けた「火の石」(エゼキエル書28章13節から16節)のひとつで、天使を呼ぶ力があるとされました。モーゼは火の石に、祭司長である兄アーロンの神聖な胸当てにつくように命じました(出エジプト記28章15章から30節)。
聖書にも登場しているジャスパー
新約聖書では(ヨハネの黙示録21章19節)、ジャスパーはエルサレムの城壁の土台石となった12の宝石のひとつで、エルサレムの12の土台石を12使徒にあてはめたカエサレアの司教アンドレアスは、ジャスパーを聖ペテロの象徴としました。
地面の血の象徴
アメリカ先住民の文化には、ジャスパーを地面の血の象徴とする考え方があり、地面の深く安定的なエネルギーとつながりを持つのに最適な宝石としていました。
クリスタル療法
クリスタル療法では、ジャスパーは守りの力のとても強い宝石。オーラを安定させ、機能していないエネルギーを排除することによって、リラックスや満足、思いやりを促してくれるとされています。
ジャスパーの特徴・特性とは
ジャスパーは潜晶質のクォーツのグループです。
クォーツの宝石は一般的に結晶の大きさによって、顕晶質のクォーツと潜晶質のクォーツの、2つのグループに分けられます。
「潜晶質クォーツ」とは
- アゲート
- カーネリアン
- サード
- クリソプレーズ
- ブラッドストーン
「顕晶質クォーツ」とは
- アメシスト
- アメトリン
- シトリン
- グリーンアメシスト(プラシオライト)
- ローズクォーツ
- ルチルクォーツ
- スモーキークォーツ
- タイガーアイ
まとめ
「ジャスパー」の特性、特徴、希少性、石にまつわる伝説・歴史についてご紹介いたしました。
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