12月の誕生石に新たに追加されたジルコンは、地球最古の宝石。そんなジルコンにまつわる神話や逸話をほんの一部ご紹介します。
地球最古の鉱物
地球が誕生してから1億6000万年後に最初の鉱物が形成され、ジルコンは地球最古の鉱物(44億年)としてオーストラリア西部で発見されました。
ジルコンはいくつかの世界最古といわれる遺跡で出土していて、様々な文献や宝石の取引にも次のような様々な名前で登場しています。
- ジャーゴン(イエロージルコン)
- ジャシンス(レッドジルコン)
- マトゥラダイヤモンド(ホワイトジルコン)
- スターライト(ブルージルコン)
- ヒヤシンス(ブルー、イエロー、レッドジルコン)
- リギュール
神話・伝説に登場するジルコン
ジルコンについて最初に言及されているのは、古代インドの「劫波の木※」の物語の中です。神への究極の贈り物としてヒンドゥーの詩人が描いたカルパ・ツリーは、葉にジルコンがちりばめられた明るく輝く木でした。
劫波の木とは
「劫波の木(カルパ・ツリー)」とは、インド・ヒンドゥー神話に登場する木。インド版「生命の樹」。
ユダヤの伝説では、火のような星明かりの宝石ジルコンは、エデンの園のアダムとイヴを監視するために遣わされた守護天使の名前だということになっています。
聖書の中のジルコン
ジルコン(赤いジルコン=ジャシンス)は聖書のなかでは「火の石」のひとつである(エゼキエル書 28:13-16)とされ、モーゼに与えられ、モーゼの兄アーロンの胸当てにつけられた(出エジプト記 28:15-30)と書かれています。
また、ジルコンはエルサレムの城壁の土台に埋めこまれた12の宝石のひとつ(黙示録 21:19)で、使徒シモンにゆかりの石とされています。
ヒヤシンスの花にたとえられていたブルージルコン
ローマの歴史家、大プリニウスは、ブルージルコンの色をヒヤシンスの花にたとえていたと言われています。
様々な言い伝え
伝統的に、ジルコンは純粋と無垢を象徴する宝石です。
ジルコンは心の安らぎをうながすと信じられていて、身につける人に知恵、名誉、富をもたらすとも言われています。また、ジルコンの輝きが失われると危険が迫っている前兆だという言い伝えもあります。
ジルコンの人気
ジルコンの人気は、16世紀にイタリア人の職人たちがジルコンを主役に装身具をデザインするようになって劇的に高まりました。1880年代には、ヴィクトリア朝のジュエリーにブルージルコンが多く使われたとのこと。
まとめ
ジルコンにまつわる伝説・歴史についてご紹介いたしました。
\もっと見たい方!/
GSTVでは、様々なジルコンのジュエリーを種類豊富にご用意しております。
こちらの記事もオススメ
-
【まとめ】知っておきたい宝石「ジルコン」の基礎知識
「ジルコン」の基礎知識をまとめました。 目次 ジルコンとは ジルコンの伝説・歴史とは ジルコンの特徴・特性とは ジルコン ...
続きを見る
-
日本の誕生石が63年ぶりに改訂!新たに宝石10石追加
誕生石が63年ぶりに改訂されたというニュース、みなさんご存知ですか?日本の誕生石は1958年にアメリカの宝石商組合が定め ...
続きを見る