毎週土曜日放送の「極みの宝石ショッピングアワー」でご紹介した商品の中から、さらに厳選した「極みの中の極み」ジュエリーを取り上げてまいります。
GSTV番組ガイド誌「GSTV FAN」2024年3月号掲載
アクアマリンのルースをご紹介
レアな濃色アクアマリン、サイズも6ctとレアサイズ
3月ですので誕生石のひとつ、アクアマリンの極みをご紹介しましょう。
アクアマリンを色で表現すると「海水青色」。淡くも透明感のある色合いが素敵ですが、もともとは少し緑色を持っていまして、少し加熱(400℃くらい)することで色を取り除きます。もともとが処理の判断もつかないくらい低温加熱ですので、より色を濃くしたり、インクルージョンを取り除いたりなどの強い改変にはいたりません。
そのため今回ご紹介するような濃い色のアクアマリンは珍しく、総じて最初に濃い色が発見されたブラジル、サンタマリア鉱山にちなんで名前が付けられました。ブラジルの産出が少ない中でアフリカ、アジアでもサンタマリア級の色の濃いタイプは採掘されますが、色のトーンの違いやインクルージョン(主に「レインインクルージョン」と呼ばれる無数のチューブインクルージョン)が多くみられるため宝石品質は限られます。
大きさも通常のアクアマリンが1ctでもご紹介が難しい中、6ctとよりレアなサイズとなります。ペンダント向けにタリスマン(お守りジュエリー)としてうってつけではないでしょうか。
アクアマリンについて知りたい方は「宝石辞典 アクアマリン」をチェック♪
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レッドベリルのルースをご紹介
インクルージョン少なめの赤の希少石・レッドベリル
せっかくなのでベリル繋がりでレッドベリルもご紹介しましょう。
前述したアクアマリンはベリル(Be3Al2Si6O18)に鉄分が加わることで色が付きますが、マンガンが加わると赤みが差しモルガナイト、更に入るとレッドベリルになります。ちなみにビクスバイ(bixbite)とも呼ばれますが、共生鉱物にビクスビ鉱(bixbyite)がありますのでご注意ください。
非常にインクルージョンが多いので、それも個性とお考えください。逆にきれいなタイプは合成を疑うくらいです。今回の極みはそんなインクルージョン少なめで、場面もありバランスの良い逸品となっています。お値段はいたしますが、赤の希少石では必ず持っておきたい宝石ですのでご検討ください。
ベリルについて知りたい方は「宝石辞典 ベリル」をチェック♪
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メキシコオパールのブローチをご紹介
可愛い極み、是非飼い主さんに
今月、最後は可愛い極みです。美しいメキシコオパールを使ったお仲間たちがいたのですが、あれよあれよという間に飼い主さんたちが決まってしまって慌ててのご紹介です。
コアラはもちろんオーストラリアに棲息していますが、オーストラリアというとオパール。ただそこにメキシコオパールを使用するというのも面白いところ。近年オパール人気がかなりのものとなっていますので今のうちにおさえておきたいですね。
耳の中はピンクサファイア、目にはブラックダイヤモンド、鼻はオニキスのカービング、葉はツァボライト、そして絶妙なのが毛並みを表したレインボームーンストーン。角度によって美しく変化するさまは愛らしくも神々しい。是非飼い主さんになってください。
オパールについて知りたい方は「宝石辞典 オパール」をチェック♪
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大松 彰(おおまつ あきら)
2015年秋 FGA(英国宝石学協会正会員)取得、ジュエリーコーディネーター1級、天然石検定1級、真珠のプロSA(シニアアドバイザー) ※「宝石王子®」は大松彰の登録商標です。
毎週土曜19時放送の「極みの宝石ショッピングアワー」
毎週土曜19時放送の「極みの宝石ショッピングアワー」。番組が気になる方は、GSTVオンラインストア「TV番組表」から録画放送をご覧いただけます。ぜひチェックしてくださいね。
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