「シリマナイト」の特性、特徴、希少性、名前の由来についてご紹介します。
シリマナイトとは
美しく希少なシリマナイト。シリマナイトは珍しいだけでなく、採掘者にとっては識別しにくく、加工者にとってはカットが難しいという性質があります。この三要素が揃ったシリマナイトは、魅力あふれる、個性的な宝石です。
シリマナイトの特徴 | |
---|---|
原産地 | ブラジル、インド、スリランカ |
色 | 青、茶、無色、緑、白、黄色 |
属性 | シリマナイト |
硬度 | 6.00 - 7.00 |
屈折率 | 1.65 - 1.68 |
比重 | 3.24 |
名前の由来
アメリカの著名な地質学者ベンジャミン・シリマン(1779-1864)の名前が由来です。「フィブロライト」と呼ばれることもあります。
シリマナイトの特徴・特性とは
シリマナイトは、カイヤナイトとアンダルサイトの多形体(同質異像)です。多形体とは、化学成分は同じで、結晶構造がそれぞれ違う鉱物です。
シリマナイトの色
シリマナイトの色は次の通りです。
- 無色
- ホワイト
- ブラウン
- イエロー
- ブルー
- グリーン
見つけにくい石
シリマナイトは、大きな圧力と高温にさらされた変成岩の層の中に散見されることが多い石です。そのため通常、火山地帯や温泉地帯で発見されます。母岩の中に散在しているので、採鉱者が探すのは難しいことがあります。
カットが難しいシリマナイトはカボションカットが適している
シリマナイトは珪酸アルミニウムで出来ています。シルクのような繊維状の結晶のため、カボションカットが適しています。
ファセットカットに適した透明な結晶はガラス光沢を示しますが、きわめてまれにしか見られません。またシリマナイトは脆いため、ファセットカットを施すのが困難です。シリマナイトをファセットカットにすること自体珍しいですが、ファセットカットを施すとカッティングや加工の過程で50%が傷ついてしまいます。
光学効果
シリマナイトの結晶にはシャトヤンシー※やアステリズム※が現れるものがあります。こうした光学効果は人気が高く、カボションカットのリングやイヤリングに適しています。
シャトヤンシーとは
シャトヤンシーとは、平行のインクルージョンが一筋の光を反射するもののことを指します。別名、キャッツアイ効果とも言います。
アステリズムとは
アステリズムとは、交差するインクルージョンが星型の光を反射するものを指します。スター効果とも呼びます。
まとめ
「シリマナイト」の特性、特徴、希少性、石にまつわる伝説・歴史についてご紹介いたしました。
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