2021年1月から始まりました「宝石王子®大松彰の宝石ミニ図鑑」。誕生石をメインに、色々こじつけて希少石もご紹介いたしますので、時間がありましたらぜひご一読ください!今回は8月の誕生石ペリドットをご紹介します。
GSTV番組ガイド誌「GSTV FAN」2021年8月号掲載
「ペリドット」
夏の元気宝石「ペリドット」。
実は人気の固溶体のタイプで
隕石に含まれていたり(パラスティックペリドット)、スターやキャッツアイなどの光学効果を楽しんだりと近年より再評価されています。
基本的な品質評価としては、黄色や茶色が少なく照りのあるものが良しとされていますが、「通」な買い方はやはり産地で選ぶことでしょう。
産地別でみるペリドット
ミャンマー
やはりペリドットも最高峰はミャンマー産があげられます。
色の起因であるニッケルが多いのでしょうかコクのある深い緑が魅力ですし、高額になりますが大粒も狙えます。
スターやキャッツアイも大変人気です。
カシミール(パキスタン)
ミャンマー産に匹敵する品質を産出しているのがカシミールペリドット。
サファイアで有名なインドの方ではなくパキスタン側で採られますが、なんといってもヒマラヤですので簡単に採掘はできません。
また、パキスタン産にはルドウィヒ石(黒く太い針)をインクルージョンとして持つものもコレクターに大人気で、「リリーパッド」同様にインクルージョンもペリドット人気を押し上げる要因となっています。
ノルウェー
そしてより「通」なペリドットはノルウェー産かもしれません。
色が重要なペリドットですが、ノルウェー産の魅力は「テリ」。
ペリドットはフォールスネームで「イブニングエメラルド」と言われるくらいもともと輝く性質を持っていますが、ノルウェー産の良いものは別格。白夜のごとく照らし続けます。
アメリカ
アメリカではハワイ、アリゾナが有名です。
アリゾナは特に産出量が多いのでうまく選ぶとバランスの良いペリドットが手に入ります。ただ粒が大きくはないので大粒でバランス(特に色)が良いものに出会えたら、「買い」です。
大松 彰(おおまつ あきら)
2015年秋 FGA(英国宝石学協会正会員)取得、ジュエリーコーディネーター1級、天然石検定1級、真珠のプロSA(シニアアドバイザー) ※「宝石王子®」は大松彰の登録商標です。
\もっと見たい方!/
GSTVでは、様々なデザインのペリドットジュエリーを種類豊富にご用意しております。
ペリドットについて、もっと知りたい方は「宝石辞典 ペリドット」もチェックしてみてくださいね。
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