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豆知識

宝石カット「コンケーブカット」とは?【ジュエリー豆知識】

1995年6月15日

今回は、たくさん種類のある宝石カットの内の一つ「コンケーブカット」について説明していきます。

宝石の各部の名称

コンケーブカットを説明する際に、宝石の各部の名称が文中に度々登場します。各部の名称をチェックしてくださいね。

宝石の各部の名称

ファセット:宝石の表面に施された一つ一つの面を指します。

コンケーブカットの特徴とは

コンケーブカットは宝石の下部に、三次元の円錐形のファセットが施されたカットです。

ファセット同士が平らな角で接しているのではなく、間に溝が入ります。長さと幅だけでなく深さも作ることで、光がさらに屈折し、それによって輝きを最大限に引き出します。またコンケーブカットは光をより均等に振り分け、宝石に均質な内部の輝きを与えます。

ミレニアムカットとコンケーブカットの違い

ミレニアムカットと混同されることもありますが、コンケーブカットはミレニアムカットに比べファセットの標準的な数が少ないことと、細かいファセットが下部だけに限られていることで簡単に見分けがつきます。

コンケーブカットの歴史

ダグ・ホフマンが1999年代初頭にコンケーブカットの技術で特許をとりましたが、コンケーブカットの技法を完成させたのはその友人であるリチャード・ホーマーだとされています。

地質学の学位取得を目指して勉強していたホーマーは、授業料の足しにするために1974年宝石のカッティングを始めました。それ以来、彼のデザインはアメリカ宝石取引業協会(American Gem Trade Association, AGTA)のカッティングエッジ賞を15回も受賞しています。

コンケーブカットのデメリット

コンケーブカットはどんな宝石にも益になるとは限りません。

色と光を最も効果的に見せることが宝石のカッティングにおいて何より考慮されるべき要件であり、ダイヤモンドや明るいトーンの石ではコンケーブカットで100%まで輝きをアップさせることができますが、ルビーのように暗い色の石ではよりくすんで、魅力を失って見えてしまいます。

さらに、コンケーブカットは重量の損失度合いが大きく、作業が追加で必要なため、伝統的なカットの宝石より高価になります。

まとめ

今回はコンケーブカットについてご紹介させていただきました。

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様々なコンケーブカットの宝石を取り扱っておりますので、ぜひチェックしてくださいね。

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