GSTVの最重要セクションである「石出し仕入れ」で働くスタッフのみなさん。そんな石に携わるプロにアンケートを行いました。
前回の前編では好きな石について、今回の後編では好きな宝石カットをトップ3でランキング。また引き続きボス内藤さんの好きな宝石カットも発表!
石出し仕入れチーム
ちなみに、石出し仕入れチームとはGSTVの重要セクション。
石の買い付けから選別・数の把握などの、石に関わる仕事を一挙に携わります。
詳しくは、前編の記事にて「石出し仕入れチーム」の仕事内容を掲載しております。合わせてチェックしてくださいね。
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石出し仕入れとは?そこで働くスタッフにアンケート「好きな宝石は?」
GSTVの中枢と言っても過言ではない「石出し仕入れ」のお仕事。そのお仕事がいかに重要かをご紹介するとともに、その仕事に携 ...
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また本記事内容をコンパクトにまとめた動画もご用意しました。
目次
石カットのランキングに入る前に、石カットについてご説明します。
ジュエリーでよく使われる石カットは「ファセットカット」「ノンファセットカット」
原石が素晴らしい宝石へと変化するには、カットが大きな役割を持ちます。
それは原石が本来持つ輝きや色の美しさを、カットによって引き出すことができるからです。
カットには様々な種類があり、ジュエリーでよく使われるカットは、「ファセットカット」「ノンファセットカット」が挙げられます。
ファセットカットとは
ファセットカットの「ファセット」とは、英語で、面、小面、切子面を意味し、宝石の表面に施された一つ一つの面を指します。この幾何学的な形の小さい面を組み合わせて施したカットがファセットカットです。この面によって、光を屈折させ内部から輝いているように見せることができます。
ノンファセットカットとは
対して「ノンファセット」とは、面(ファセット)を持たないということ。つまり幾何学的な形ではなく、半球形のカットを指します。石の持つ光沢を生かす際に用いられます。
同じ宝石でも違う顔を見せることができるカット方法。原石にどんなカットを施していくのかは、宝石のカット職人が原石の特徴をみながら最も魅力的になる最適なカットを選んで施しております。
たくさんあるカットの種類から代表的なカットをご紹介
ファセットカット、ノンファセットカットの中でも、さらに様々なデザインのカットがあります。
たくさんあるカットから代表的なカットを一覧にしてご紹介していきます。
カット名 | カット画像 | ||
---|---|---|---|
ファセットカット | ブリリアントカット | ラウンドカット | |
オーバルカット | |||
クッションカット | |||
マーキースカット | |||
ハートシェイプカット | |||
ペアシェイプカット | |||
ステップカット | エメラルドカット | ||
バケットカット | |||
テーパーバケット | |||
スクエアステップカット | |||
ミックスカット | プリンセスカット | ||
トリリアントカット | |||
そのほかのカット | ローズカット | ||
ブリオレットカット | |||
ノンファセットカット | カボションカット | シングルカボションカット | |
ダブルカボションカット |
これ以外にも、まだまだ沢山のカットが存在します。とっても奥深いですね。
そんな数多くの石カットから「どの石カットが好きか」を石出し仕入れチームにアンケートを取りました。ランキング形式でトップ3を発表いたします!
第3位は「プリンセスカット」と「カボションカット」
第3位は「プリンセスカット」と「カボションカット」の同率でした。それぞれのカットについて見ていきましょう。
プリンセスカット
石に光が入った時の、照り返しの美しさが魅力的!弊社で扱ってるリリー社ダイヤモンドが好き。リリー社は色んなカットがあるけれど、特にプリンセスカットが好きです。
プリンセスカットとは
プリンセスカットは、上から見ると正方形のカタチをしており比較的新しいカットです。
ファセット数は76と、細かく多め。そのため強い輝きを持ちながらも、反射光が細かくて繊細で柔らかい表情を持ちます。その表情から「プリンセス」の名が付いたと言われています。
明るい色の透明な石に最もよく使われます。輝きを最大限に生かすために、より多くの深さを必要とします。
例えばこんなジュエリー
カボションカット
つるんとしたカボションカット!特にオーバルよりも、まあるいタイプが好き。この会社に入社してから、製品になっているカボションカットのジュエリーを間近で見てかわいいなと思った。
カボションカットとは
カボションカットの「カボション」は、中世フランス語で「頭」を意味します。最も古く、最も普及した形のカットです。
石を丸い山形に整えて研磨し、光の反射ではなく石そのものの光沢や文様を生かすカット方法です。
透明度の少ない宝石や、キャッツアイ効果、スター効果、遊色効果などを楽しむ宝石に施されます。
例えばこんなジュエリー
それでは、第2位の発表!
第2位は「エメラルドカット」
エメラルドカットの形が好き。インクルージョンが少ない石でないと出来ないカット。エメラルドカットにした照りのいい石は非常に綺麗だと感じます。
落ち着きがあって、ジュエリーにしたときエメラルドカットが一番男性にも良く合う。
エメラルドカットとは
エメラルドカットは長方形や正方形あるいは多角形に角を僅かに切り落としたカタチをしています。ファセット数は50。階段上のファセットが美しいカットです。
名前からも分かる通り、エメラルドでよく採用されるカット方法です。このカット方法はエメラルドのために特別に開発されました。カッティングの際にかかる圧力を減らすことができ、石が欠けるリスクを防ぐからです。しかし最近のカッティング技術により、本来の目的である「石を守ること」の重要性は減りました。
長く大きなファセット(面)は宝石の持つ色を最大限に引き立たせます。しかしインクルージョンがより目につきやすくなります。なので比較的インクルージョンの少ない石に最適なカット方法となります。
例えばこんなジュエリー
石出し仕入れのボス「内藤 秀治」の好きな石カットは、エメラルドカットでした!
ちなみに内藤秀治は、GSTVコメンテーター。ぜひ内藤秀治も出演するGSTVの番組をチェックしてくださいね。GSTVオンラインストアのTV番組表からもご視聴いただけます。
それでは、石出し仕入れチームが選ぶ石カット第1位を発表いたします!
第1位は「トリリアントカット」
なんと、石出し仕入れチームが好きな石カット NO.1は「トリリアンカット」でした!
シャープな感じが好き。
ファセットが多いのもあるのですが、色が乗ってる感じがして好きです。
色がのって綺麗。
・・・などの声がありました。
トリリアントカットとは
トリリアントカットは、その名のとおり三角のかたちをしたカットです。このカッティング方法は、アムステルダムのアッシャー社が開発しました。
三辺が直線のパターンや、少々カーブを付けたパターンがあります。標準的なファセット数は43です。
トリリアントカットは多くの光と色を返し、ラウンドカットにほぼ近いブリリアンス(白色の光が現れる効果・輝き)があると考えられています。輝きを大切にしたいけれどラウンドカット以外のものが欲しい方にオススメしたいカット。
トリリアントカットの宝石を使ったジュエリーは、三角を活かしたスタイリッシュな印象のデザインが多く見受けられます。
例えばこんなジュエリー
まとめ
今回は、GSTVの重要なセクション「石出し仕入れチーム」のスタッフにどんな石カットが好きかをご紹介いたしました。
\もっと見たい方!/
GSTVでは、さまざまなカットの石を使用したジュエリーを展開しております。ぜひGSTVで好きな宝石を見つけてくださいね。
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