世界7大宝石と呼ばれる宝石のことをご存知ですか。本記事では世界7大宝石と称される宝石について簡単にご紹介していきます。
世界七大宝石とは
世界7大宝石とは、ダイヤモンド、ルビー、サファイア、エメラルドの4つに、真珠、オパール、ヒスイを加えたものを称します。ただし、真珠やオパール、ヒスイが、アレキサンドライトやキャッツアイに置き換わることもあります。世界7大宝石に絶対的な定義はなく、人や地域、国による価値観などで、違いが出ています。
ちなみにダイヤモンド、ルビー、サファイア、エメラルドの4つは世界4大宝石と称されています。またそのほかにも世界5大宝石や世界10大宝石などもあります。
それでは世界7大宝石に挙げられている宝石を順にご紹介していきます。
【世界七大宝石】ダイヤモンド
4月の誕生石。「美しさ」「耐久性」「希少性」はトップクラスで、地球上に存在する石の中で、最も硬く最も有名な宝石とされています。和名は「金剛石」。サンスクリット語の「バサラ」から「金属の中で最も硬いもの」という意味からきています。またダイヤモンドはギリシャ語で「征服されざる」、または「無敵の」という意味の「アダマス(adamas)」という言葉が由来です。
無色透明のダイヤモンドだけでなく、様々なカラーが存在しています。
【世界七大宝石】ルビー
7月の誕生石。ラテン語で「赤」を意味する「ルベル(ruber)」という言葉からきています。
「情熱」「愛」「ロマンス」を連想させるルビーは古くから好まれていました。「宝石の女王」とも称されています。
ルビーはコランダムという鉱物で、「サファイア」と同じ鉱物です。ダイヤモンドの次に硬い宝石で、割れや破損がほとんど生じない丈夫な宝石のひとつです。そして実はルビーはダイヤモンドよりも希少性があります。
【世界七大宝石】サファイア
9月の誕生石。サファイアは、ラテン語で「青」を意味する「サフィルス(sappheiros)」という言葉が由来です。空の色を思い起こさせることから「天の宝石」や「空の宝石」と呼ばれています。
「ルビー」と同じコランダムという鉱物で、ダイヤモンドの次に硬い宝石です。
サファイアの色はバリエーションが豊富で、その色は鉄やクロム、チタンをはじめとするコランダムに含まれる微量元素によるものです。通常、サファイアはブルーサファイアのみを指します。ブルー以外の色のサファイアは、サファイアの頭に色の名前がつきます。
【世界七大宝石】エメラルド
5月の誕生石。エメラルドはベリルという鉱物で、ベリル族の中でも最も有名な宝石です。
クレオパトラが最も愛した宝石としても知られております。自らの名前をつけたクレオパトラ鉱山というエメラルド鉱山を持つほどで、さらにエメラルドを身に着けるだけではなく砕いて粉にしてメイク用のパウダーとして化粧をしたという記述もあります。
エメラルドの名前は、古代ギリシャ語で「緑の宝石」を意味する「スマラグトス(smaragdus)」という言葉からきています。
ちなみに有名な「エメラルドカット」は、カッティングの際に受ける圧力からエメラルドを守るために考案されたものです。
【世界七大宝石】真珠
6月の誕生石。最も古くから知られる宝石のひとつ。何世紀にもわたって最も価値があるとされ人々を魅了してきました。古代エジプトのクレオパトラが巨大な富と権力をみせるため、真珠を酢に溶かして宴会で飲んだという逸話もあります。
パールは貝の中で形成され、生物が生み出した「有機宝石」に分類されます。
【世界七大宝石】オパール
10月の誕生石。オパールは見る角度によって変化のある「プレイ・オブ・カラー(遊色効果)」という虹色の輝きを持つことが特徴です。
オパールはさまざまな色が存在していますが、オパールの中でも地色が黒から灰色または青色のものをブラックオパールと呼びます。ブラックオパールはオパールの中で最も価値が高く、特に強い色合いの遊色効果が強く出ているものは最高級とされます。
【世界七大宝石】ヒスイ
ヒスイは日本の国石に指定されました。「硬玉」と「軟玉」の2種類があり、日本でのヒスイは硬玉(ジェダイト)を指します。軟玉は「ネフライト」と呼ばれ、硬玉とは別の鉱物です。日本では縄文時代より宝飾品としてヒスイが使われていました。
硬玉は、繊維状の集合体であるため靱性が高く、丈夫な宝石です。硬玉はさまざまな色を持ち、その中でも半透明で深く澄んだ緑色は希少性が高く、「琅玕(ろうかん)」と称されています。
【世界七大宝石】アレキサンドライト
6月の誕生石。色が変わるクリソベリルをすべてアレキサンドライトと呼びます。アレキサンドル二世にちなんで「アレキサンドライト」と名づけられました。耐久性が高く、ダイヤモンドのような輝きを持つことも特徴です。
日光の下では深い青緑色に見え、ロウソクの火に照らされると赤紫色に変化することから「昼のエメラルド、夜のルビー」と称されています。
希少価値が高く、宝石市場でも最も高い宝石のうちの一つであります。
【世界七大宝石】キャッツアイ
キャッツアイとは、宝石表面に猫の目のような一条の光が現れる光の効果のことで、宝石名ではありません。
一般的に「キャッツアイ」と呼ばれる宝石は「クリソベリルキャッツアイ」を指し、その他のキャッツアイを示す宝石の場合には宝石名を付けて呼びます。クリソベリルキャッツアイは2月の誕生石としても知られています。
まとめ
今回は、世界七大宝石と称される宝石たちをご紹介させていただきました。
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