隔週土曜日放送の「極みの宝石ショッピングアワー」でご紹介した商品の中から、さらに厳選した「極みの中の極み」ジュエリーを取り上げてまいります。
GSTV番組ガイド誌「GSTV FAN」2025年6月号掲載
ムーンストーンをご紹介
華やかで幻想的な誕生石

スッキリしない梅雨の時期に華やかで幻想的な誕生石、ムーンストーンを集めてみました。
長石という鉱物は地殻の中でも最も多く存在していると言われていますが、それが今、より注目される宝石となりました。
アメリカのジョークでこんなものがあります。
A「ピンクの象が畑でかくれんぼしているらしいよ?」
B「そんなの嘘だよ、見たことないもの!」
A「いや、本当さ、うまく隠れているから見えないんだ」
うまい表現がなく恐縮ですが、そんなにいっぱい地表にあるはずなのにきれいな長石を見ることはほとんどありませんよね。すなわち大きく成長したり、綺麗に宝石質に育つことは稀であると言えるわけです。
長石の話は大変長くなるので今回は特に美しく、より注目される存在となった青いムーンストーン達をご覧いただきましょう。
現在、番組で見られる青いムーンストーンは大きくわけて三種類あります。
青系統のムーンストーンの種類
- ロイヤルブルームーンストーン(主にスリランカ産、アルカリ長石KAlSi3O8、幻のムーンストーン)
- アルバイトムーンストーン(曹長石NalSi3O8、ペリステライト、タンザニア産ロイヤルブルームーンストーンとも呼ばれる、白濁しやすい)
- レインボームーンストーン(曹灰長石、ラブラドライト)
さらに今の人気の中心がレインボームーンストーンの中でもアンデシン領域(中性長石)にみられるアンデシン/ラブラドライト、通称「アンラブ」です。
より虹が強く見られるものがマダガスカルで採掘されるようになり、青いシラーだけのものと区別されるようになりました。
残念なことにサンプル商品も非常に少なくなっておりまして、極もうにも極めない状態です。
レインボームーンストーンをご紹介
青系統の宝石との連携は秀逸


一方、主にインドで産出される青いシラーのレインボームーンストーンも大きな個体は少なく、希少と言えます。
また、今回の作品のように青系統との宝石との連携は秀逸で、アンラブの虹色よりも映えるのではないかと思います。デザインジュエリーには欠かせない存在ですね。
ロイヤルブルームーンストーンをご紹介
ほぼ見ることが出来ない、スリランカ産の宝石


そして忘れてはいけないのが、ムーンストーンのラスボス...いや、裏ボス。ロイヤルブルームーンストーン。
スリランカ産はほぼ見ることはできませんので、あるうちにぜひお持ちになってください。アンラブとロイヤル新旧の長石のスターを一緒にみられるのも、この番組の面白さですね!
ムーンストーンについて知りたい方は「宝石辞典 ムーンストーン」をチェック♪
\もっと見たい方!/

大松 彰(おおまつ あきら)
2015年秋 FGA(英国宝石学協会正会員)取得、ジュエリーコーディネーター1級、天然石検定1級、真珠のプロSA(シニアアドバイザー) ※「宝石王子®」は大松彰の登録商標です。
隔週土曜21時放送の「極みの宝石ショッピングアワー」
隔週土曜21時放送の「極みの宝石ショッピングアワー」。番組が気になる方は、GSTVオンラインストア「TV番組表」から録画放送をご覧いただけます。ぜひチェックしてくださいね。
\土曜21時をチェック!/
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