今回の記事では、ジュエリーを作る上で必要な技術「石留め(セッティング)」の種類を一挙にまとめてご紹介いたします。
石留め(セッティング)とは
宝石を貴金属に留めるのに使われる技術を石留め(セッティング)と言います。最もよく見かける方法がプロングセッティング(爪留め)ですが、石留めの方法は他にも様々な種類があります。
シンプルな構成のジュエリー
ジュエリーに必要な部品はとってもシンプル。最も高価な「ティファニースタイル」のダイヤモンドリングでも、中心となるのはたった3つの部品。
- リングの腕の部分
- 宝石を乗せる石座
- 宝石そのもの
こうした基本的な部品から、ピアスのポストやチェーン、蝶番のような部品と合わせて、あらゆるアイテムのジュエリーが作られていきます。
プロングセッティング(Prong setting)
別名「爪留め」とも呼ばれるプロングセッティング。宝石が耐久性のある位置に留まるように、小さな金属のプロング(爪)を宝石のガードルの上まで伸ばし、万力のようにつかんで留める方法です。
ベゼルセッティング(Bezel setting)
別名「伏せ込み」または「フクリン留め」とも呼ばれるベゼルセッティング。石の輪郭に沿って石の全周囲をしっかり囲むセッティング方法です。どんなシェイプの宝石でもセットができ、宝石のエッジやガードル、パビリオンを保護します。
パヴェセッティング(Pave setting)
ほとんど見えないような小さいプロングでセッティングする方法。ジュエリー表面に宝石がびっしりと敷きつめられることで、カーペットのように広がる輝きを作り出します。
チャンネルセッティング(Channel setting)
別名「レールセッティング」または「レール留め」とも呼ばれるチャンネルセッティング。2本の貴金属の長いレールの間にガードル部分を挟まれた状態で、宝石が並んでセットされる方法です。石の間に貴金属が見えないので、石の輝きを最大限に見せることができます。
バーセッティング(Bar setting)
チャンネルセッティングの変種で、鉄道の線路のように走る短い「棒(バー)」の間に宝石が一つずつセットされる方法。石の側面から光が入ります。
ミステリーセッティング(Mystery setting)
ミステリーセッティングは、爪の見えない高度なセッティング方法です。限られた職人のみが作り上げることのできる非常に難度の高いセッティングです。
まとめ
今回は石留めの種類をまとめてご紹介させていただきました。
\こちらもチェック!/
GSTVでは様々なセッティングのジュエリーを種類豊富に取り扱っておりますので、ぜひチェックしてくださいね。
こちらの記事もオススメ
-
【ジュエリーのセッティング】宝石の石留めについて詳しくご紹介
宝石と地金を一つにする、「セッティング(石留め)」ジュエリーをお仕立てする工程の中で、とっても重要な部分です。この「セッ ...
続きを見る
-
職人の部屋 ~ 石留め編 ~
GSTVから毎日発信している数々のジュエリーたち。デザイナー・宝石の買付・ジュエリーの枠をつくる職人・そして宝石を留め ...
続きを見る