GSTVから毎日発信している数々のジュエリーたち。デザイナー・宝石の買付・ジュエリーの枠をつくる職人・そして宝石を留めていく職人と、それぞれの「技」がGSTVのジュエリーを生み出しています。
今回はその中でも最後に宝石を留め、みなさまに紹介できるようになる1歩手前。ジュエリーを留める現場「GSTVジュエリー工房」を取材しました。
(番組ガイド誌2014年7月号掲載記事をWEB用に再編集しております)
どの宝石職人の机にも、いつもだいたい50種類くらいの道具があるようですが、宝石を留める道具は、実際どれくらい存在するのでしょうかとお聞きしたところ、何百種類にも及ぶようです。
同じ道具でも、宝石の大きさに合わせた道具を使うので、種類のバリエーションに加え、サイズのバリエーションが様々である中から、留め方や宝石の大きさまた、石の種類に合わせて宝石職人は使う道具を決めています。
リューターと呼ばれる道具を使い、地金に宝石に合った大きさの穴をあけている様子です。リューターの先端は宝石の大きさや形によって変えます。この先端だけでも百種類以上はあるとのこと。
留める宝石の大きさをみて、どの大きさの先端を使うかは、職人の目と感覚によるもの。職人を始めた頃は、大きさを間違えてやり直すこともあったそうです。
取材当日は、魚子(ナナコ)留めの商品を担当しているということで、魚子(ナナコ)留めをしていく道具や、留めている様子など見せていただきました。
魚子(ナナコ)留めとは、爪の先端を専用の道具で丸く仕上げる留め方のことで、魚子(ナナコ)留めと同じ道具を使ってミル打ちを施すこともできます。名前の通りきれいな魚の子「卵」のような丸みをつけた爪に仕上げます。