世界中で愛され、人々を魅了してきた美しい宝石。その魅力をぎゅっと閉じ込めたようなグリーティング切手「宝石・鉱石~自然の芸術~」が登場!
2022年2月22日に発売されたこの切手シートは、日本宝石協会が日本郵便の依頼を受けて監修したそうです。
発売される切手シートは2種類。84円切手にはカットされた宝石が10種類、63円切手には原石が10種類登場しています。
それでは、それぞれの切手シートに登場した宝石・鉱物をご紹介します。
目次
84円切手シート
ファイアオパール
10月の誕生石オパールの中でもファイアオパールは、透明感ある赤やオレンジなどのボディカラーに、燃えるような美しい遊色効果が魅力的な宝石です。
アステカ帝国の時代からアメリカ大陸で敬われ、「楽園の鳥の宝石」と名づけられました。
主な産地はメキシコ。
ブルーサファイア
9月の誕生石サファイアは、ルビーと同じコランダムという鉱物で、世界中で愛されてきた宝石。
ラテン語で青を意味する「サフィルス」という言葉がその名の由来です。
古代ペルシア人は、サファイアは地球を支える台座のかけらであり、その反射で空が青く見えると信じていたそうです。
ダイヤモンド
4月の誕生石ダイヤモンドは宝石の王者として知られています。ギリシャ語の「アダマス(adamas)=征服されざるもの」がその名の由来。
ダイヤモンドの硬度は10で宝石の中で最も硬く、単一の元素・炭素から構成された唯一の宝石です。
ルビー
7月の誕生石ルビーは、古くからパワー、愛、ロマンスを呼び起こすといわれる素晴らしい宝石。燃え上がるような真っ赤な色が神秘的で、赤い宝石の中で最も高貴なものと言われています。ラテン語で赤を意味する「ルフス」という言葉がその名の由来。
ルビーはコランダムというサファイアと同じ鉱物です。
ヒスイ(翡翠)
5月の誕生石ヒスイ(翡翠)は、近年、日本の国石に指定されました。水鳥のカワセミ(翡翠)の羽の色にちなみ名付けられたと言われています。
ヒスイには2種類あり「硬玉」と「軟玉」に分かれます。日本でのヒスイは、硬玉=ジェダイトを指します。軟玉は「ネフライト」と呼ばれ、硬玉とは別の鉱物。日本では縄文時代より宝飾品としてヒスイが使われていました。
ペリドット
8月の誕生石ペリドットは、夜の照明の下でも美しく輝き「イブニングエメラルド」とも称され、古代エジプトでは「太陽の宝石」、ハワイでは「女神ペレの涙」とも呼ばれていました。
ペリドットは隕石に含まれることもあり2003年には火星でペリドットが発見されました。
ピンクスピネル
カラーバリエーションが豊富なスピネル。レッドやピンク、コバルト、オレンジなど、多くの色合いがあります。
タンザニアの鉱山で産出されるホットピンクのスピネルを「アヤナスピネル」と呼びます。
スピネルは、2021年12月に8月の誕生石として新たに追加されました。
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パライバトルマリン
パライバトルマリンは、10月の誕生石トルマリンの中で最も価値が高く人気のある宝石。内側から発光するようなネオンブルーが魅力的です。
1987年ブラジルのパライバ州で発見されその名が付きました。現在はナイジェリアやモザンビークでも産出されています。
アメシスト
2月の誕生石アメシストは透明度のある高貴な紫色で、ギリシャ語の「アメテュストス(amethustos)=お酒に酔わない」がその名の由来。古くは酔いを防ぐ効果があると信じられていました。
アメシストはクォーツの一種で、透明なパステル調のローズから深い紫色、菫色まであります。
インペリアルトパーズ
様々なカラーバリエーションを持つ11月の誕生石トパーズの中でも、インペリアルトパーズは「インペリアル=皇帝」の名の通り、希少価値が高く最上質と呼ばれています。
産出量も少なく入手は極めて困難。オレンジがかったシェリー酒を彷彿させる色合いで、大変人気があります。
63円切手シート
レッドベリル
レッドベリルは、アクアマリンやエメラルドと同じベリル(緑柱石)という鉱物で、別名「レッドエメラルド」とも呼ばれています。
宝石品質のものは世界でもアメリカのユタ州とその周辺でしか採掘されず、希少石の中でもとてもレアな存在です。
タンザナイト
12月の誕生石タンザナイトの鉱物名は「ゾイサイト」。紫青色から青紫色の色相を持つタンザナイトは、世界で唯一タンザニアでのみ産出されます。
この宝石に目をつけたティファニーの社長が、発見されたタンザニアにちなみに「タンザナイト」と名付けました。
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エメラルド
5月の誕生石エメラルドは4大宝石の一つで、アクアマリンと同じベリル(緑柱石)です。
クレオパトラが最も愛した宝石としても有名で、クレオパトラはエメラルドを身に着けるだけではなく、砕いて粉にしてメイク用のパウダーとして化粧をしたという記述もあります。
シトリン
11月の誕生石シトリンはクォーツの仲間。フランス語でレモンを意味する「シトロン」がその名の由来です。
クォーツの中でもレモンイエローからオレンジ色の宝石で、同じクォーツの仲間のアメシストを加熱処理すると黄色いシトリンになります。
パール(真珠)
6月の誕生石パール(真珠)は、古代から知られる宝石の一つ。天然パールの最古の記録は紀元前2206年。以来、何千年もの間富と地位のシンボルとして人々を魅了してきました。
真円のアコヤ真珠は、日本ではじめて養殖に成功。
パールは貝の中で形成され、生物が営みの中で生み出した「有機宝石」に分類されます。
マンダリンガーネット
1月の誕生石ガーネットの一つのマンダリンガーネットは、赤色系ガーネットの中でもオレンジがかったスペサルティンガーネットの仲間。果実のオレンジのような色味のものを「マンダリンガーネット」と呼びます。
特にナミビア北部で産出されるものは色が美しく大変人気があります。
フローライト(フルオライト)
フローライトは様々なカラーバリエーションを持つ宝石で、中には二色以上が交じり合ったバイカラーや虹色のものもあり、とても幻想的です。
ラテン語の「フロール(fluere)=流れる」が名前の由来。和名は「蛍石」で、紫外線を当てるとまるで蛍のように明るく光ります。
ロードクロサイト
アメリカ3大希少石の一つロードクロサイトは、オレンジを帯びたフィメールピンクと呼ばれる色が美しい宝石。ギリシャ語のロードが「バラ」、クロが「色」という意味から名付けられました。
高い透明度と美しいテリを持つアメリカのコロラド州スイートホーム鉱山はすでに閉山されており、今後ますます希少となる宝石と言われています。
アクアマリン
3月の誕生石アクアマリンはエメラルドやモルガナイトと同じベリル(緑柱石)。
ラテン語で「海の水」という言葉が語源のアクアマリンは、透き通った海の清らかさのような色合いです。
硬度は7.5〜8と高く普段使いのジュエリーに最適です。
トルマリン
10月の誕生石トルマリンは、世界有数のカラーバリエーションを持ち、無い色は無いと言われています。
透明度の高いものは希少で、ジュエリーとしても人気。
一つの石の中に複数の色を呈しているものがあり、2色や3色のバイカラートルマリンや、ウォーターメロントルマリンなどがあります。
発売日に購入してきました!
2月22日火曜日、このグリーティング切手「宝石・鉱石~自然の芸術~」が発売となりました!宝石大好きなGSTVのWEBスタッフR、発売日に早速郵便局へ!
住宅街の小さな郵便局に置いてあるかしら…というちょっとした不安を抱きつつ窓口へ。
「今日発売の宝石の切手ありますか?」
と伝えると「ありますよ〜」とすんなり購入できました♪
84円切手シート、63円切手シート、それぞれ1枚ずつ購入し帰宅。わくわくしながら袋から取り出すと、色鮮やかな宝石たちが見事な切手になっていて、見ているだけで心が踊ります!使うのがもったいないと思ってしまいました笑
宝石や鉱物好きの方たちだけでなく、切手マニアの方も欲しくなるようなグリーティング切手「宝石・鉱石~自然の芸術~」。この切手をきっかけに、宝石や鉱物の奥深さに興味を持っていただけると嬉しいです。
\もっと見たい方!/
GSTVでは、様々な宝石を使ったジュエリーをご用意しております。
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