宝石辞典

【まとめ】知っておきたい宝石「ルビー」の基礎知識

1995年7月24日

「ルビー」について基礎知識をまとめました。

ルビーとは

ルビーの美しさ、希少性、古くからの神秘性については疑う余地がありません。ルビーは7月の誕生石であり、牡羊座の宝石でもあります。また、40年目の結婚記念日「ルビー婚式」に贈る宝石としても知られています。

ルビーの特徴
原産地 インド、ケニヤ、マダガスカル、モザンビーク、スリランカ、タンザニア、タイ、ベトナム
属性 コランダム
硬度9
屈折率1.762 - 1.770
比重4.00(+ / - 0.05)
その他7月の誕生石

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7月の誕生石として制定

ルビーは7月の誕生石として制定されています。宝石言葉は、「熱情」「仁愛」「威厳」です。

名前の由来

ルビーはラテン語で「赤」を意味する「ルベル(ruber)」という言葉がその名の由来です。

ルビーの伝説・歴史とは

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ルビーの特徴・特性とは

ルビーはサファイアと同じコランダムという鉱物

「アロクロマティック(他色性)」の宝石であるルビーの色は、微量元素によるものです。色を除くと、ルビーはサファイアとまったく同じで、コランダムという鉱物でできています。

酸化アルミニウムの結晶であるコランダムは、古代のタミール語、ヒンディー語、サンスクリットでそれぞれルビーとサファイアを表す「kurundam」、「kurund」、「kuruvinda」という語が名前の由来になっています。

ダイヤモンドよりも希少なルビー

実はルビーダイヤモンドより希少性があります。この60年間で、ダイヤモンドの新しい鉱床が発見されなかったのは1ヶ月もありません。それとは対照的に、ルビーは世界中でわずかな鉱山からしか採掘されません。そしてルビーはダイヤモンドよりも高価です。ニューヨークのサザビーズで1998年10月に売れた16カラットのルビーには、驚くことに363万ドルの値がついたのです。

ルビーは世界で最も高価な宝石のひとつですが、宝石の例に漏れず、品質によって価格が決まります。

ダイヤモンドの次に硬いルビー

ダイヤモンドの次に硬いルビーは、割れや破損がほとんど生じない、特に丈夫な宝石のひとつです。そのため、ルビーは様々な形や大きさにカットされ、どんな種類のジュエリーにも最適です。

「シルク」と呼ばれるルチルインクルージョン

通常「シルク」と呼ばれる極微のルチルインクルージョンは、ルビーの標準的な特徴です。微量の「シルク」が均質にあると、柔らかな光と輝きが均等に見られ、ルビーの美しさと価値を引き立てます。

ルビーの中には、スター効果が現れるものもあります。コランダムに見られるスター効果(アステリズム)は、多数の離溶した針状のインクルージョン(シルク)からの反射によるもので、ほとんどの種類ではこのシルクはルチルでできています。

スター効果とは

「アステリズム」とも呼ばれる「スター効果」とは、2本あるいはそれ以上の交差した光の筋が宝石の表面に現れる反射効果のこと。

ルビーの価値を決める要素

色はルビーの価値を決める一番の要素です。カッティングと大きさも重要で、その次には透明度です。

2カラット以上の上質なルビーは珍しいとされています。

ルビーの形成

クロムによって発色するルビーは、何百万年もかけて地中深くで形成されます。

他の影響を受けずに結晶化することはめったになく、多くの小さなインクルージョン(内包物)はルビーの構造上の特徴となっています。

個々の石と地球との自然の関係を記したインクルージョンは、欠点というわけでなく、天然であることを示す魅力的な証明となっているのです。クラリティーの点では、ルビーはサファイアより透明度が低くなる傾向にあります。

ルビーの色

色の好みは個人によりますが、最高品質のルビーはその発光性により、日光の下でも深く、電光のような赤色をしています。理想的なルビーは淡すぎも暗すぎもしない、濃く、豊かな深紅色です。

しかし、ルビーには様々な色や大きさがあるので、結局は自分自身の個人的好みを何よりも優先すると良いでしょう。人の好みは様々で美しさも見る人次第。ご予算によっても、どんなルビーを選ぶのか変わってくることを、どうかお忘れなく。

産地別で見るルビー

最高品質のルビーを産出し続ける、ミャンマー。比較的新しい鉱床のマダガスカル。その他の地域でもルビーは発見されています。

産地別で見る宝石「ルビー」をご紹介

産地別で「ルビー」をご紹介します。   目次 ミャンマー産ルビー マダガスカル産ルビー ベトナム産ルビー タイ ...

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まとめ

「ルビー」の特性、特徴、希少性、石にまつわる伝説・歴史についてご紹介いたしました。

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