2021年1月から始まりました「宝石王子®大松彰の宝石ミニ図鑑」。誕生石をメインに、色々こじつけて希少石もご紹介いたしますので、時間がありましたらぜひご一読ください!今回は7月の誕生石ルビーをご紹介します。
GSTV番組ガイド誌「GSTV FAN」2021年7月号掲載
「ルビー」
言わずと知れた「赤」の女王。ですが、、、その「赤」がそれぞれ産地によって表現が違うのもルビーの魅力でしょう。
概ね育つ環境も三つありまして、大理石起源(ミャンマー、ベトナム)玄武岩起源(タイ)広域変成岩起源(マダガスカル、タンザニア、モザンビーク)と番組で現在扱われるルビーは大別されます。それぞれの特徴を見ていきましょう。
産地で見るルビー
ミャンマー
主要な鉱山は三つ。
非加熱で人気なのがモゴック産、完全性の高いルビーが産出されます。アパタイトやスフェーンなどのおなじみ宝石がインクルージョンで入ることも人気。
一方、現代のミャンマールビーを量で支えたのがモンスー産でこちらは中心部分に青い核(通称「青核」まんま)が残り加熱して美しいルビーとなります。
ナンヤン産もピンクが人気ですが最も北部で産出されるため、なかなか見られることはないでしょう。
ベトナム
スタールビーで人気に火が付いたベトナム産。
ミャンマーと同じく大理石起源できれいなルビーが期待できます。
特徴としては青みが斑のようにはいるところ。こちらも加熱でミャンマーに負けない美しさを誇ります。
タンザニア
マダガスカルに次いで人気が出たのがタンザニア。
ルビーインゾイサイト(ロンギド)ミャンマータイプ(モゴロゴ、大理石起源)スター(モゴロゴ)、双晶が見えるもの、カラーチェンジなど様々なタイプのルビーがとられましたが、近年はほとんど見られなくなりました。
モザンビーク
そして現在アフリカンルビーを支えているのがモザンビーク。
様々な品質、タイプを世に送り出しています。
品質のいいものはミャンマー産ピジョンブラッドにも匹敵するということで番組でも「クリムゾンレッド」「スカーレットレッド」という特別呼称でご案内しています。
それぞれ独自の魅力を持つルビー、どれを選ぶかはあなた次第です!
大松 彰(おおまつ あきら)
2015年秋 FGA(英国宝石学協会正会員)取得、ジュエリーコーディネーター1級、天然石検定1級、真珠のプロSA(シニアアドバイザー) ※「宝石王子®」は大松彰の登録商標です。
\もっと見たい方!/
GSTVでは、様々なデザインのルビージュエリーを種類豊富にご用意しております。
ルビーについて、もっと知りたい方は「宝石辞典 ルビー」もチェックしてみてくださいね。
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