今回は、たくさん種類のある宝石カットの内の一つ「プリンセスカット」について説明していきます。
宝石の各部の名称
プリンセスカットを説明する際に、宝石の各部の名称が文中に度々登場します。各部の名称をチェックしてくださいね。
宝石の各部の名称
ファセット:宝石の表面に施された一つ一つの面を指します。
プリンセスカットの特徴とは
プリンセスカットは、76のきらめくファセットがある「ラウンドブリリアントカット」の正方形バージョン。鋭く切り落とされていない角のある「ブリリアントスタイル※」のシェイプです。
ブリリアントスタイルとは
ブリリアントスタイルとは垂直方向のクラウンとパビリオンのファセットがあるものを言います。
このカットのデザインは、輝きを最大限に生かすために深さをより多く必要とします。プリンセスカットの深さは、70から78%の割合になることが珍しくはありません。
技術的に「スクエア・モディファイド・ブリリアント・カット」としても知られています。
プリンセスカットの利点
プリンセスカットは八面体のダイヤモンドの結晶の重量を維持するためにデザインされました。よりリーズナブルな価格で、より魅力的なダイヤモンドを作るのに役立っています。
またプリンセスカットの利点は、単にダイヤモンドだけにとどまりません。その他の多くの宝石にも使われ、明るい色の透明な石に最もよく使われます。アンティーククッションカットと同様に、宝石の光沢を最大に生かすからです。
ファセット数が多いこともあり、そのために生まれる効果でプリンセスカットはさらに明るく輝いて見えます。
プリンセスカットの歴史
プリンセスカットは比較的新しいカットです。プリンセスカットの前身はバリオンカットで、1970年にヨハネスブルクのバジル・ウォーターマイヤーによって発明されました。
その後、バリオンカットは特許の期限が切れたため、同じようにカットされた宝石がより多く入手できることになりました。「プリンセスカット」として知られているスタイルは、以来一般的なカッティングのスタイルになっています。
ハロルド・ニューマンの『図解宝石辞典(llustrated Dictionary of Jewellery)』 によると、プリンセスカットという用語は、1961年ロンドンのアルパド・ナギーによって開発された「プロフィールカット」として知られているものに以前は名付けられていました。
プリンセスカットのジュエリー
ソリテールのエンゲージリングに使われることが多いプリンセスカット。指を長く見えるよう引き立たせるため、脇には三角の石を飾られることがよくあります。
例えばこんなジュエリー
まとめ
今回はプリンセスカットについてご紹介させていただきました。
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様々なプリンセスカットの宝石を取り扱っておりますので、ぜひチェックしてくださいね。
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