「シトリン」について基礎知識をまとめました。
シトリンとは
11月の誕生石のひとつシトリンは、顕晶質クォーツの仲間。クォーツの中で黄色く色づいているものを、シトリンと呼びます。
シトリンの特徴 | |
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原産地 | ブラジル、マダガスカル、モザンビーク、タンザニア、ウルグアイ、ザンビア、チリ |
色 | 様々な色合いの黄色 |
属性 | クォーツ |
硬度 | 7.00 |
屈折率 | 1.54 - 1.55 |
比重 | 2.66 (+0.03/-0.02) |
シトリンの名前の由来
シトリンの名前の由来は、フランス語でレモンを意味する「シトロン(Citron)」からきています。
シトリンの伝説・歴史とは
何千年もの間、宝石として大切に扱われてきたシトリンにまつわる神話や逸話は、数多く伝えられています。
シトリンが最初にジュエリーに使われたのはヘレニズム時代のギリシャ。ローマ人が最初にシトリンを使ったのはキリストが生まれた後のころでした。
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シトリンの特徴・特性とは
シトリンは自然界ではアメシストに近い場所で産出される、アメシストと関係の深い鉱物。シトリンの色は、クォーツの構造中に微量な鉄が入り、黄色からオレンジ色を発色します。
処理が施されていないシトリンは非常にまれであり、地表下でアメシストがマグマの熱を受けて黄色に変化したもの。現在、市場のほとんどのシトリンは、アメシストに熱処理を加えたものです。
シトリンはトパーズと間違われやすく、「シトリントパーズ」と呼ばれるものは、実はシトリンです。
シトリンの色合い
シトリンの色は、パステル系のレモンイエローからゴールデンイエロー、マンダリンオレンジ(ミカン色)、マデイラ(マデイラワインの色にちなんで)まで、様々です。昔から好まれているのはマデイラの色合いですが、最近ではもっと明るいレモン色を好む人も増えています。
バイカラーシトリンは、明るい金色がかった黄色のシトリンと氷のように白いホワイト・クォーツ(白水晶)が美しく融合し、ひとつの宝石になったもの。バイカラーシトリンは、形成の過程で環境が変化したために起こり、色の元となる物質(鉄分)が結晶に含まれる時期によって、色の層が変わってきます。この特徴を使って意図的にカッティングを加えて作られるバイカラーシトリンは、色のコントラストのバランスが良いほど高く評価され、宝石をカットして両方の色を作り出すのは職人にとって難しい作業です。
シトリンの産地
シトリンのほとんどがウルグアイ、ブラジル、チリ、そしてマダガスカルなどのアフリカの国々で採掘されています。
まとめ
「シトリン」の特性、特徴、希少性、石にまつわる伝説・歴史についてご紹介いたしました。
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