宝石辞典

クリソプレーズ(緑玉髄)の特性、特徴、希少性、石にまつわる伝説について

1995年10月5日

「クリソプレーズ」の特性、特徴、希少性、石にまつわる伝説についてご紹介します。

クリソプレーズとは

カルセドニー・クォーツの中でも最も愛されている宝石のひとつで、グリーンアップルの色と希少性が評価されています。

クリソプレーズの特徴
原産地 オーストラリア、ブラジル、マダガスカル、ロシア、アフリカ、タンザニア、アメリカ
グリーンアップル
属性 カルセドニー・クオーツ
硬度6.50 - 7.00
屈折率1.53 - 1.54
比重2.58 - 2.64

名前の由来

クリソプレーズの名は、ギリシャ語で黄金を意味する「クリソス」と、その色から連想される野菜のリーキ(西洋ネギ)を意味する「プラソン」に由来しています。

クリソプレーズの伝説・歴史とは

クリソプレーズはギリシャやローマ、エジプトなどでジュエリーや装飾品に使われ、古代エジプトでは、ラピス・ラズリと一緒にジュエリーにはめこまれました。

聖タダイの象徴とされているクリソプレーズ

エルサレムの城壁の土台石に使われた12の宝石のひとつとして聖書にも登場し(ヨハネの黙示録21章19節)、聖タダイの象徴とされているクリソプレーズ。14世紀には神聖ローマ皇帝カールが聖ウェンセスラス教会などの礼拝堂の装飾に使うなど、大変人気がありました。

クリソプレーズはまた、プロイセンのフリードリヒ大王やイングランドのアン女王にも愛されました。

クリソプレーズの特徴・特性とは

クリソプレーズの色は、宝石に含まれる水和ケイ酸塩と酸化ニッケルの量によるもので、黄色っぽい緑色からグリーンアップル色、萌黄色まで様々な色があります。半透明のグリーン色をしているため、インペリアルジェイド(翡翠)と間違えられることがあります。

緑色のカルセドニーには、ほかにプレーズムトロライトなどがあります。

「プレーズ」とは

やや抑えた色味の緑色をした非常に珍しいカルセドニーで、東欧やアメリカのデラウェア州、ペンシルバニア州で見つかっている。

「ムトロライト」とは

クロミウムで色がついている緑色のカルセドニーの一種で、ジンバブエで見つかっている。

まとめ

「クリソプレーズ」の特性、特徴、希少性、石にまつわる伝説・歴史についてご紹介いたしました。

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