宝石カット「カボションカット」とは？【ジュエリー豆知識】

今回は、たくさん種類のある宝石カットの内の一つ「カボションカット」について説明していきます。

名前の由来

カボションという言葉は古いノルマンフランス語で「頭」を意味する「caboche」から来ています。

カボションカットの特徴とは

カボションカットは下部が平らまたは僅かに丸みを帯びており、上部が凸状または丸いドーム型に研磨された宝石です。伝統的なカボションは楕円形ですが、三角や四角のような他のシェイプにも仕上げられます。

カボションにカットされた宝石は、カットというよりもシェイプされ磨かれていきます。

最も古く最も普及したカッティング方法

カボションカットは、一般に略して「キャブ（Cabs）」としても知られていて、最も古く最も普及した形の宝石カッティングです。

古代には、結晶構造の自然の切子面を生かして使いたいというのでなければ、カボションカットは通常カッティングの唯一の選択肢でした。

最高に美しい昔のジュエリーにはカボションカットで作られたものもあり、王家が所有する東インド産ジュエリーやアーロンの胸当てなどにも使用されていました。

またカボションカットの宝石は水晶療法にも使われておりました。

カボションカットのジュエリー

カボションカットはインタリオ（沈み彫り）やカメオとして彫刻を施し、ジュエリーを作るのに使われることもよくあります。

今日では、カボションカットは透明度の少ない宝石や、インクルージョンが目立つ宝石、カボションカットの曲面が特有の性質を引き立たせる場合に使われます。

まとめ

今回はカボションカットについてご紹介させていただきました。

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