今回は、たくさん種類のある宝石カットの内の一つ「トリリアントカット」について説明していきます。
宝石の各部の名称
トリリアントカットを説明する際に、宝石の各部の名称が文中に度々登場します。各部の名称をチェックしてくださいね。
宝石の各部の名称
ファセット:宝石の表面に施された一つ一つの面を指します。
トリリアントカットの特徴とは
トリリアントカットの標準的なファセット数は43です。トリリアントカットの宝石は三角形のシェイプを基にしています。通常は角を切り取った形で、ファセットのデザインも多様。トリリアントカットは輝くファイアの華やかなくさびを作りだします。
宝石を上面からみてみると、キューレットが通常テーブルの真中に見え、パビリオンに均整がとれていることが分かります。側面から調べると、ガードルとテーブル・ファセットが通常は平行になっていて、パビリオンのメイン・ファセットは通常キューレットから垂直にガードルと交わるまで伸びています。
ラウンドカットにほぼ近いブリリアンス
等辺形のために、トリリアントカットは多くの光と色を返します。ラウンドカットにほぼ近いブリリアンス※があると考えられているので、ブリリアンスを大切にしたいけれどラウンド以外のものが欲しい、とおっしゃるお客様には素晴らしい逸品となります。
ブリリアンスとは
石を正対して見た時に現れる、白色の反射光のこと。「ブライトネス」や「ブリリアンシー」とも呼ばれています。
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トリリアントカットのデザイン
トリリアントカットは、アムステルダムのアッシャー社が最初に開発しました。
ただし個々の宝石の持つ天然の特徴とカット職人の個人的な好みによってデザインは変わることがあり、とがった角のある伝統的な三角形であったり、もっと丸みを帯びた三角形であったりします。
どの形でも、クラウンに25のファセット、パビリオンに19のファセット、ガードルは研磨されています。
マクルはトリリアントカットが理想的
双晶※のダイヤモンド原石には、「マクル」と呼ばれる元々三角形のものがあり、トリリアントカットには理想的な石となります。
双晶とは
双晶とは、結晶の中に結晶が成長しているものを指します。
トリリアントカットのジュエリー
トリリアントカットの石をベゼルセッティングにしか仕立てない宝石細工人もいますが、頂点を守るプロングセッティングでもうまくいき、宝石をより大きく見せることができます。
例えばこんなジュエリー
まとめ
今回はトリリアントカットについてご紹介させていただきました。
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様々なトリリアントカットの宝石を取り扱っておりますので、ぜひチェックしてくださいね。
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