カルセドニーのグループに属する「オニキス」の特性、特徴、希少性、石にまつわる伝説についてご紹介します。
オニキスとは
オニキスはカルセドニーのグループに属し、滑らかな手触りと2色の平行な縞模様が特徴です。
オニキスの特徴 | |
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原産地 | ブラジル、インド、マダガスカル、ウルグアイ |
色 | 黒、白 |
属性 | カルセドニー |
硬度 | 6.50 - 7.00 |
屈折率 | 1.53 - 1.54 |
比重 | 2.60 - 2.64 |
オニキスの伝説・歴史とは
名前の由来
「ブラックマジック」として知られるこの宝石の名前は、ギリシャ語で爪やかぎ爪を意味する「オニキス」からきています。
オニキスはビーナスの爪だった
伝説によると、ある日キューピッドが眠っているビーナスの指の爪を切って、切った爪を地面に散らばったままにしておきました。神の体はたとえ一部でも死ぬことはないので、神々はそれを宝石に変え、オニキスと呼ぶようになったのです。
神話で語られるその起源から、オニキスが爪や髪、肌の成長を早めると言う人がいます。
カルセドニーとオニキス
ギリシャ時代には、爪のように白いものから濃い茶色、黒にいたるまで、ほとんどすべての色のカルセドニーがオニキスと呼ばれました。
のちにローマ人はその意味を狭め、黒と濃い茶色のものだけをオニキスと指すようになりました。今日、オニキスと言う時には他の白や赤茶、緑、茶、それに縞模様のものと区別するために「黒い」と言い足すことがよくあります。赤茶と白のオニキスは、サードオニキスと呼ばれています。
カメオにふさわしい宝石
オニキスが違う色の層からできていることから、古代ローマの人々はカメオ(浮き彫りの宝石)にふさわしい宝石だと考えました。サードオニキスはローマで大変尊ばれ、特にロウに決してくっつかないからという理由で印章として使われました。
ローマの将軍プブリウス・コルネリウス・スキピオはサードオニキスを好んで身につけたことで知られています。
クリスタル療法でのオニキス
クリスタル療法では、人生と愛情に自信を取り戻し、幸福をもたらしてくれると言われています。
そのほかオニキスにまつわる言い伝え
オニキスは本能や直観力と関連づけられます。
何か反応をする前に、その状況を深く分析する力と、ビジネスにおける鋭い洞察力やマネジメント能力を与えてくれると信じられています。
オニキスの特徴・特性とは
クォーツグループに属する宝石は、個々の結晶の大きさに応じて2つのグループに分類されることがよくあります。
顕晶質(結晶が大きい)のクォーツのグループには、アメシストやアメトリン、シトリンなどの人気の高い宝石が多く含まれます。
潜晶質のクォーツの結晶は、小さくて見分けがつかないほどです。カルセドニーはこの潜晶質のクォーツの一種であると同時に総称でもあり、太古から愛されてきた多くの宝石を含んでいます。
まとめ
「オニキス」の特性、特徴、希少性、石にまつわる伝説・歴史についてご紹介いたしました。
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