2021年1月から始まりました「宝石王子®大松彰の宝石ミニ図鑑」。誕生石をメインに、色々こじつけて希少石もご紹介いたしますので、時間がありましたらぜひご一読ください!今回は2月の誕生石アメシストをご紹介します。
GSTV番組ガイド誌「GSTV FAN」2021年2月号掲載
「アメシスト」されど「アメシスト」!
いえいえ、先月のコピペではありません(汗)
ガーネット同様、アメシストもよく見られる宝石ながら奥が深いということなのです! まずはアメシストの中を覗いてみましょう。
一見きれいなアメシストも様々なインクルージョンを含みます。
典型的なものが色帯です。
全体に色がわたるのもきれいですが、ストライプのような模様があったり山形の模様はファントムとよく言われます。(細いギザギザはタイガーストライプで双晶によるもの)
ファントム
シェブロン(山型模様)が美しい!王子所蔵。
他のインクルージョンも面白いですよ。
きれいにゲーサイトが入っていると小麦畑のようですし、モロッコ産ではヘマタイトによる赤い閃光が美しいです。
モロッコ
ヘマタイトの赤い閃光!3倍美しい!?
また様々なインクルージョンを伴って、まるで羽を広げたような美しいもの(エレスチャルと呼ばれるらしいです)もあります。
産地にこだわるのもアメシスト通への道。王道ブラジルもいいですがグレープカラーがきれいなウルグアイ産。
ウルグアイ
濃厚で芳醇、見ているだけで酔ってしまいそう。小田切さん所蔵。
アフリカ勢も負けていませんね。ザンビアを代表にモロッコ、ルワンダなど新興アメシストも捨てがたいです。
ザンビア
赤みが強いとアメシストの評価が高まります。
また、極めたいという方はこちらの産地はいかがでしょう。メキシコ ベラクルスのアメシスト。「世界で最も美しい」と言われるくらい透明度がよくきれいです。
ベラクルス
すみません主に原石で楽しむらしくカット石手に入らず。でもきれいに伸びた結晶です。王子所蔵。
また新しいところでは同じくアメリカ大陸、アルゼンチンのパタゴニア産。こちらはほんのりピンク色がかわいく2017年に見つかった、まだ新しいアメシストですから持っていたら自慢できますよ!
パタゴニア
ピンクがきゃわいい(♡)アウトドア派のアメシスト。王子所蔵。
※本記事の作成に小田切さんにご協力いただきました。ありがとうございました!
大松 彰(おおまつ あきら)
2015年秋 FGA(英国宝石学協会正会員)取得、ジュエリーコーディネーター1級、天然石検定1級、真珠のプロSA(シニアアドバイザー) ※「宝石王子®」は大松彰の登録商標です。
\もっと見たい方!/
GSTVでは、様々なデザインのアメシストジュエリーを種類豊富にご用意しております。
アメシストについて、もっと知りたい方は「宝石辞典 アメシスト」もチェックしてみてくださいね。
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