隔週土曜日放送の「極みの宝石ショッピングアワー」でご紹介した商品の中から、さらに厳選した「極みの中の極み」ジュエリーを取り上げてまいります。

GSTV番組ガイド誌「GSTV FAN」2024年7月号掲載

ジンバブエ産スフェーンをご紹介

7月の誕生石、夏の日射しに負けない キラキラストーン・スフェーン

さあ待ちに待った（待っていなかった方、すみません）夏到来！！ そして7月の誕生石と言えば夏の日差しに負けないキラキラストーン・スフェーン。

どんどんお求めいただいてガイド誌上でも奪い合いでしたが、なんとかペンダントトップを確保いたしました。しかも上質な原石が供給されていたジンバブエ産で大きさも2.8ctの大粒です。

和名は「楔石くさびいし」。原石の形がまさに楔のような形をしているため名付けられましたが、形を見れば大きくなりようもありませんし、割れる特性もあるため尚更２ctアップは貴重です。

化学式はCaTiSiO₅で、チタンを含むことからチタナイト（チタン石）とも言われます。さまざまな微量成分を含み虹色の光を発します。ただし複屈折も強いため、くっきりとした美しさを持つものは要チェックです。まさに今のカラーストーンブームの牽引役の一石と言えるでしょう。

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T950 ジンバブエ産グリーンスフェーン ダイヤ ペンダントトップ SH 約2.80ct D 約0.13ct

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カラーチェンジガーネットのリングをご紹介

2ctアップは奇跡。ベキリータイプ、アレキタイプと言われている希少種は今のうち。

一部のカラーストーンは今紹介しなければなくなるという切迫した状態にあります。そのひとつがカラーチェンジガーネット。その中でもベキリータイプ、アレキタイプと言われている希少種をご紹介できるのは今のうちです。

1980年後半、タンザニアでカラーチェンジガーネットがマラヤ（ウンバ）ガーネットの中で見つかり一気に注目を浴びました。ただ色の変化にはバナジムやクロム、マンガンなどガーネットらしくさまざまな成分の要素が加わり複雑化。

その後、マダガスカルのベキリーでブラジルのアレキサンドライトを彷彿とさせる美しいカラーチェンジガーネットが採られるようになり人気に拍車がかかりました。残念ながらベキリー産はもう多くは流通していませんが他の地域のものがまだ若干出てきているので狙い目なのです。

ほとんど大きな個体もありませんし、綺麗なものも少ないので0.5ctアップの美しいタイプがあれば買いで、2ctアップは奇跡です。

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PT950 カラーチェンジガーネット ダイヤ リング CG 2.641ct D 0.30ct

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ベトナム産コバルトスピネルのリングをご紹介

プラチナ99の枠にコバルトブルーを全反射させる荒技

最後に来月のお誕生石もフライングでご紹介しましょう！ 見事なコバルトスピネルです。

しかも今回はプラチナ99（ダブルナイン）の枠を贅沢に使ってコバルトブルーを全反射させるという荒技を使っています。一見すると何ctか全くわかりません。

今、旬なタンザニア産スピネルもコバルトとなるとやはり良質な、そしてサイズのあるものは少ないようですので、いかに大きく見せるかも重要かと思います。スピネルブームも手伝ってより入手困難になりそうですのでお早めに！

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PT990 ベトナム産コバルトスピネル リフレクション リング "プラチナ99" SP 0.797ct

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大松 彰（おおまつ あきら）

2015年秋 FGA（英国宝石学協会正会員）取得、ジュエリーコーディネーター１級、天然石検定１級、真珠のプロSA（シニアアドバイザー）　※「宝石王子®」は大松彰の登録商標です。

＞大松 彰のプロフィール・Q&A

隔週土曜21時放送の「極みの宝石ショッピングアワー」

隔週土曜21時放送の「極みの宝石ショッピングアワー」。番組が気になる方は、GSTVオンラインストア「TV番組表」から録画放送をご覧いただけます。ぜひチェックしてくださいね。

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