カルセドニーの一つとして知られる「アベンチュリン」の特性、特徴、希少性、石にまつわる伝説についてご紹介します。
アベンチュリンとは
アベンチュリンの名は、「偶然」がもとになっています。18世紀、ベネチアのガラス職人がガラスを溶かしていたところ、銅のやすりくずが間違って混ざったことで、きらめきのあるガラスができました。アベンチュリンという名はイタリア語で「偶然」を意味する「ア・ベンチュラ」から来ています。でも、誤解のないように。アベンチュリンはガラスではなく、あの人気の高いカルセドニーの仲間なのです。
アベンチュリンの特徴 | |
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原産地 | ブラジル、インド、アメリカ |
色 | 青、茶、クリームがかった緑、緑、ピーチ |
属性 | クオーツ |
硬度 | 7.00 |
屈折率 | 1.54 - 1.55 |
比重 | 2.64 - 2.69 |
アベンチュリン の伝説とは
幸運を呼ぶお守りとして人気な宝石
アベンチュリンは、幸運を呼ぶお守りとして用いられ、ギャンブラーの間で人気のある宝石です。伝説によると、アベンチュリンは何にでもきく癒しの石で、ストレスを和らげ、自信や想像力を強め、好況を促進するのに使われていました。
その他のアベンチュリンにまつわる言い伝え
チベットに昔からある伝説では、アベンチュリンは近視を治し、身につける人の創造性を高めると言われています。
クリスタル療法では、乱れた精神を落ち着かせ、感情のバランスを取り戻し、心の内に平和をもたらすと信じられています。
また、リーダーシップを高めるため、身につけると強い直観力をともなう決断力がつくと言われてもいます。
アベンチュリン の特徴・特性とは
アベンチュレッセンス
アベンチュリンはカルセドニー(珪岩、クォーツを含む変成岩 クォーサイト)の一種で、光を放つ鉱物が小さなインクルージョン(内包物)として含まれるため、きらきらと輝きます。
アベンチュリンのこの輝きは「アベンチュレッセンス」と呼ばれます。
アベンチュリンの色の種類
色は中に含まれる鉱物によって変わります。主に見られるアベンチュリンの種類は次の3つです。
- 雲母が含むもの →黄色や銀色のきらめき、あるいは光沢。
- 針鉄鉱と赤鉄鉱が含むもの →赤や灰色のきらめき、あるいは光沢。
- フックサイト(クロム雲母)を含むもの →緑の光沢。
アベンチュリンの色は、緑色からピーチ色、茶色、青色、クリーム色がかった緑色まであります。
アベンチュリンの前に色の名前がついていなければ、緑色と考えていいでしょう。かつて、グリーン・アベンチュリンは誤って「インドひすい」と呼ばれていました。
まとめ
「アベンチュリン」の特性、特徴、希少性、石にまつわる伝説についてご紹介いたしました。
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