宝石辞典

カーネリアン(紅玉髄)の特性、特徴、希少性、石にまつわる伝説について

2015年12月6日

「カーネリアン」の特性、特徴、希少性、石にまつわる伝説についてご紹介します。

カーネリアンとは

「サードイン」、あるいは「メッカの石」とも呼ばれるカーネリアン。名前の由来は、そのオレンジがかった赤色から、ラテン語で肉を意味する「カルネ」が由来となっています。

カーネリアンの特徴
原産地 ブラジル、インド、マダガスカル、スリランカ、ウルグアイ
オレンジから赤
属性 カルセドニー
硬度6.50 - 7.00
屈折率1.53 - 1.54
比重2.58 - 2.64

カーネリアンの伝説・歴史とは

全ての文明で重要な役割を果たす

カーネリアンは、ほぼすべての文明において、重要な役割を果たしてきた宝石です。

聖書が書かれる前にメソポタミアにあった都市・ウルの王族から、ナポレオンやチベットの仏教徒まで、カーネリアンはその癒しと神秘と創造的な力により、尊ばれてきました。

ナポレオンは、エジプト遠征から巨大な八角形のカーネリアンを持ち帰ったとされています。

エジプトの女神イシス

カーネリアンは宗教と深い関わりを持つ宝石です。エジプトの女神イシスは、死後の世界に旅する死者を守るために用いられていました。

聖書でのカーネリアン

聖書にも、アーロンの胸当てのためにモーゼに与えられた(出エジプト記28章15節から30節)「火の石」(エゼキエル書28章13節から16節)のひとつであったとの記述があります。

またエルサレムの城壁の土台石に使われた12の宝石(ヨハネの黙示録21章19節)のひとつでもありました。カーネリアンは12使徒のひとり、ピリポの象徴とされています。

シグネット・リングとして人気

古代ギリシャとローマでは沈み彫りのシグネット・リングとして人気でした。ローマ人は濃色のカーネリアンを男性、淡色のカーネリアンを女性の象徴としました。

沈み彫りとは

沈み彫りとは、像が奥に引っこむ彫り方のことを指します。

イスラム教でのカーネリアン

イスラム教の開祖マホメットは、カーネリアンの印章を銀の指輪にはめこみ、身につけていたと云われています。

仏教徒でのカーネリアン

今日まで、中国やインド、チベットの仏教徒は、カーネリアンの守りの力を信じ、ターコイズとラピスラズリと一緒にはめこむことでその力を高めるというエジプトの習慣を取り入れています。

カーネリアンの特徴・特性とは

カーネリアンは半透明のオレンジ色から赤色のカルセドニーです。均等に色の入った潜晶質のクォーツで、赤い色合いは酸化鉄の微量元素によるものです。

まとめ

「カーネリアン」の特性、特徴、希少性、石にまつわる伝説・歴史についてご紹介いたしました。

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