2月19日(土)より東京都・上野の国立科学博物館にて開催中の 特別展「宝石 地球がうみだすキセキ」。
本展は約200種の原石やルース、100点を超える豪華なジュエリーが一同に介し、その歴史や採掘・カットなどの技術、科学的・文化的見地を紹介する、いわば宝石の全てがわかる『宝石展』。
宝石専門チャンネルGSTVのスタッフとして行かないわけがない。
というわけで、早速行ってきました!
ところで、「宝石展は行けばすぐに入場できるの?」「見どころは?」 などなど疑問もあると思いますので、今回は宝石展の魅力をレポートの形でご紹介します!
また本記事をコンパクトにまとめた動画もご用意しましたので、合わせてご参考くださいね。
注意
会場内部は、写真撮影は可能ですが、動画の撮影は禁止。
※今回GSTVとして特別に許可を得て動画の撮影をしております。
また、第5章は写真撮影も禁止となっております。
目次
入場には事前日時指定予約が必須!
宝石展来場のためには、チケットの他に日時指定の事前予約が必須。詳しくは公式サイトをご確認ください。
当日予約も可能ですが、開催初日からSNSで大変話題になった本展。平日でも来場者の方が多数いらっしゃいましたので、早めのご予約をおすすめします!
いざ、入場!
3月某日、朝からGSTVのWEBスタッフ数人で国立科学博物館の前で待ち合わせ。ちょっと早く到着したスタッフは、科学博物館入口付近にいた猫ちゃんに癒されておりました。とても人懐っこい良い子でした。
入口付近では、科学博物館スタッフが予約時刻のアナウンスをしていて、とてもスムーズに入場できました。
宝石展を10倍楽しめる!?音声ガイド
見どころ満載の宝石展を10倍楽しみたいのなら!?是非、音声ガイドを借りてみてください。
音声ガイドは公式アンバサダーのお笑い芸人・カズレーザーさんがナビゲーター、「鬼滅の刃」胡蝶しのぶ役などの声優・早見沙織さんがナレーションしております。
音声ガイド貸出料金
- 一般・大学生:600円(税込)
- 高校生以下:550円(税込)
第1章「原石の誕生」
第1章は「原石の誕生」
会場に入ってすぐ、第1章で紹介されているのはルース(カット&研磨された石)になる前の原石たち。火成岩から変成岩まで、宝石の原石が含まれる母岩を4つのタイプに分けて、ダイヤモンド(from 火成岩)、オパール(from 熱水脈)などの原石を多数展示しています。
巨大アメシストドームに圧倒される
とりわけ目を引く、巨大アメシストドーム!一番大きいものは高さ約2.5mの大迫力!これでいくつアメシストジュエリーが出来るんだろう?と妄想してしまいました。
ここでは是非、全身が写るように写真を撮りたいですね。
どこから撮ってもキラキラまたたき、とにかくSNS映え間違い無しです!
第2章「原石から宝石へ」
第2章「原石から宝石へ」では、原石の採掘・そしてカットとその過程をわかりやすく解説。第2章の入り口では、宝石採掘の貴重な映像が!実はこちら、GSTVが提供させていただいた映像なのです。ぜひ会場でご覧ください♪
その宝石採掘の映像にも映っている宝石学で世界的に活躍の、GSTV宝石学研究所アヒマディ博士と、会場でばったり遭遇!宝石研究に熱心な博士は、この展覧会を心から喜び楽しんでおりました。またGSTVのイベントなどで、博士の講義が聴けると良いですね!
宝石のカットを詳しく学べる
第2章の見どころの一つは、宝石のカット。
GSTVスタッフとして様々な宝石のカットを見てきましたが、実際に見比べるとこんなに印象が変わるのか!と新鮮な驚きが。
今までは基本的に欲しい「石」でジュエリーを選んできましたが、今後はカットで選ぶ、いわば「推しカット」という選択肢も増えました。
国立西洋美術館からの「橋本コレクション」
国立西洋美術館から特別出品された「橋本コレクション」の、貴重な指輪で辿る「宝石のカット」の歴史も必見!
「橋本コレクション」とは、古美術収集家の橋本貫志氏のジュエリーコレクション。多くのコレクションの中から、約200点が展示されています。
年代別で並べられているので、ジュエリーの技術発展の歴史がとても分かりやすくなっています。
第3章「宝石の特性と多様性」
第3章では、200種を超える宝石をその性質に分けて、丁寧な説明パネルとともに展示されています。
三大宝石であるサファイア・ルビー・エメラルド。その他にも、日本の国石にも指定されたヒスイ(翡翠)、カラーバリエーション豊富なトルマリンやガーネットなどなど、多種多様な宝石を色、きらめき、硬さ、希少性など、さまざまな視点からお楽しみいただけます。
宝石展が始まってSNSで話題になったのが、こちらの「どう見てもネギ」
こちらなんとトルマリンなんです!
いや、どう見てもネギ!しかも冷蔵庫で少し冷蔵焼けして、根っこの方がペリペリと剥けてきた感じもネギ!
宝石って本当に不思議ですね。
レアストーンが勢揃い
「あまり知られていない宝石」コーナーでは、有名どころから聞いたことがないようなレアストーンまで勢揃い!
アニメ「宝石の国」で一躍有名になった、フォスフォフィライトと辰砂(シナバー)が並んで展示されていました。
これにはアニメファンも大興奮すること間違いなし!?
紫外線で発光する宝石
紫外線で発光する石が並べられたコーナーは小部屋になっていて、幻想的な空間!紫外線の下で発光することで有名なフローライト(蛍石)はもちろんのこと、ルビーやサファイア、スピネルやオパール、そしてダイヤモンドまで発光するタイプが存在します。
圧巻の巨大宝石に目を奪われる
見どころ盛りだくさんの第3章の中でも最奥に佇む「巨大宝石」は必見!見たこともない大きさの宝石がズラリと並んでおります。それぞれの宝石種として最大クラスの宝石たち。そのきらめきと大きさは、まさに圧巻。
トパーズやヘリオドール、グリーンベリル、アクアマリン、スモーキークォーツなどなどたくさんある中で、中央に鎮座するのは、21290カラットもあるロッククリスタル!
もはや漫画とかアニメの世界を超えてますよね。
\定番からレアストーンジュエリーまで/
第4章「ジュエリーの技巧」
第4章「ジュエリーの技巧」では、ヴァン クリーフ&アーペルとギメルの豪華なジュエリーを展示。美しいジェエリーになる過程で重要な「セッティング(石留め)」について、豪華ジュエリーを展開しながら詳しく解説されていて、とても勉強になります。
宝石と地金を一つにする、「セッティング(石留め)」は、ジュエリーをお仕立てする工程の中で、とっても重要な部分。セッティングには種類が多くあり、それぞれが異なった特徴を持っています。
セッティングによってジュエリーの印象がグッと変わってくるのがとても面白いです!
第5章「宝石の極み」
第5章「宝石の極み」は、写真撮影も禁止となっています。
内部は豪華絢爛なアンティークジュエリーが展示されていて、その中でもずらりと展示された王族のティアラのコーナーは溜め息が出るほどの美しさ!「素敵…!!」と声が漏れてしまうほど、ときめきました。
原石やルースを見た後に、美しくデザインされたジュエリーを見ると「石の中にLEDライトでも仕込んでいるのか?」と思ってしまうほど、心を奪われる輝き。ジュエリー職人さんの息遣いを感じ、改めて人間ってすごいな…と感じました。時を超えても輝くジュエリーは、通り過ぎた先人たちのさまざまな想いが滲み出ているような迫力です。
オリジナルグッズも豊富!
会場から出てすぐの特設ショップでは、宝石展オリジナルグッズや原石、宝石にまつわる本などがズラリ。宝石マニアにとっては散財する空間!!(嬉しい悲鳴ですね!)※完売の可能性がありますので、最新情報は公式サイトなどをご確認ください。
また、展示されている宝石の原石やジュエリーの美しい写真と解説、監修者ほかによるエッセイなどを掲載した本展覧会の図録は、2022年4月上旬より会場内特設ショップにて販売予定です。(販売開始までは送料無料で先行予約受付中)
まとめ
今回は特別展「宝石 地球がうみだすキセキ」の見どころを紹介いたしました。1回だけでなく、もう一度行きたいと思わせる濃い内容でした。
本展の開催期間は6月19日(日)まで。
原石からジュエリーまで、「宝石」の全てがわかる貴重な展覧会に、ぜひ足を運んでみてくださいね。
\ジュエリーが欲しくなった方!/
GSTVでは、様々なデザインのジュエリーを種類豊富にご用意しております。