「フェルスパー(フェルドスパー)」の特性、特徴、希少性、石にまつわる伝説についてご紹介します。
フェルスパー(フェルドスパー)とは
フェルスパー(フェルドスパー)は世界中で最も多く見られる鉱物グループですが、宝石としてのクオリティーを持つ結晶は希少です。
アデュラレッセンス、アベンチュレッセンス、イリデッセンスといった珍しい光学的効果を示すことも多いフェルスパーは、誰もが手に入れたいと望む、目を見張るほど美しいものです。
多くのフェルスパーは他の鉱脈から離れた単独の鉱床のみで産出し、ダイヤモンドやルビー、サファイアのようなよく知られた宝石よりはるかに珍しいものです。
フェルスパーの特徴 | |
---|---|
原産地 | ブラジル、中国、インド、マダガスカル、スリランカ、タンザニア、チベット、アメリカ |
色 | 多種 |
属性 | フェルスパー(長石) |
硬度 | 6.00 - 6.50 |
屈折率 | 1.518 - 1.526 |
比重 | 2.58 |
名前の由来
フェルスパー(長石)の名前は、ドイツ語で「畑の石」を意味する「フェルト・シュパート」が由来。長石が風化すると、カリウムのように土壌を肥やす植物の栄養素が放出されるからです。
フェルスパーの特徴・特性とは
フェルスパーの宝石にはさまざまな種類があり、中には外見も組成もよく似て混同しがちなものもあります。いろいろある商標名も混乱のもとで、外見や産地、組成が少々違う宝石に同じ名前が付けられていることも少なくありません。アマゾナイト、アンデシン、ラブラドライト、ムーンストーン、オルソクレース、サンストーンはすべてフェルスパーの仲間です。
フェルスパー2つのグループに分けられる
フェルスパーは大きく2つに分けると、斜長石グループとアルカリ(カリウム)長石グループに分かれます。
アルカリ長石: 組成 主な宝石の例
- オルソクレース(正長石) 単斜晶系:KAlSi3O8 ムーンストーン
- サニディン(玻璃長石) 単斜晶系:(K,Na)AlSi3O8 宝石としてほとんど見られない
- マイクロクリン(微斜長石) 三斜晶系:KAlSi3O8 アマゾナイト
- アノーソクレース (曹微斜長石) 三斜晶系:(Na,K)AlSi3O8
斜長石 : 曹長石(NaAlSi3O8)から灰長石(CaAl2Si2O8)までの系列
- アルバイト(曹長石) 100~90%曹長石 ムーンストーン
- オリゴクレース(灰曹長石) 90~70%曹長石 サンストーン(黄色、緑)
- アンデシン(中性長石) 70~50%曹長石 サンストーン
- ラブラドライト(曹灰長石) 50~30%曹長石 スペクトロライト、ムーンストーン、サンストーン(無色、黄色、赤、緑)
- バイタウナイト(亜灰長石) 30~10%曹長石 赤みがかった色 ほとんどカットされない
- アノーサイト(灰長石) 10~0%曹長石 薄い黄色、ほとんどカットされない
まとめ
「フェルスパー」の特性、特徴、希少性、石にまつわる伝説・歴史についてご紹介いたしました。
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