2021年1月から始まりました「宝石王子®大松彰の宝石ミニ図鑑」。誕生石をメインに、色々こじつけて希少石もご紹介いたしますので、時間がありましたらぜひご一読ください!今回は12月の誕生石タンザナイト、ターコイズ、ラピスラズリ、ジルコンをご紹介します。
GSTV番組ガイド誌「GSTV FAN」2021年12月号掲載
12月の誕生石
タンザナイト、ターコイズ、ラピスラズリ、ジルコン、いて座の守護石ブルートパーズを加えると12月の誕生石はブルーが多いですね!青好きの王子はたまりません。
タンザナイト CaAl3(SiO4)3(OH)
大所帯、緑簾石(エピドート)グループに属す灰簾石(ゾイサイト)の変種。
バナジウムをふくむタイプでマンガンを含むとチューライト(桃簾石)となり、ほとんどが不透明ですが、本当に桃みたいでかわいいです。
となるとタンザナイトの透明度というのはやはりすごいことなんです。
タンザナイトについて、もっと知りたい方は「宝石辞典 タンザナイト」もチェックしてみてくださいね。
ターコイズ CuAl6(PO4)4(OH)8・4H2O
意外なことにリン酸塩鉱物。
リン酸塩の代表といえばアパタイト Ca5(PO4)3(F,Cl,OH)1が挙げられます。
人気すぎて多く模造も売られていましたが、ハウライト、ジェムシリカ、スミソナイト、ヘミモルファイト等々、みな高~い宝石になってしまいました。
ターコイズについて、もっと知りたい方は「宝石辞典 ターコイズ」もチェックしてみてくださいね。
ラピスラズリ
lapisは「石」lazuli「青、天、空」だとか。
ソーダライトグループ、青金石(ラズライト)、藍方(宝)石(アウイナイト)、黝方石(ノーゼライト)が大集合!ぜーんぶ立方晶系。
産地はアフガニスタンが多いですが、緑がかったチリ産やロシア、バイカル産、ミャンマー産も少しですが出回っています。
ラピスラズリについて、もっと知りたい方は「宝石辞典 ラピスラズリ」もチェックしてみてくださいね。
ジルコン ZrSiO4
ちなみにキュービックジルコニアはZrO2にカルシウムやマグネシウムを振りかけてできる感じの合成石。
近い宝石はどちらかというとバッデレイアイト。和名では風信子石(ヒヤシンス石)と呼ばれています。
古いものは44億年前のものとか!
きらめきもあって色も楽しめて地球の神秘も感じられる、まさに宝石の中の宝石なのかもしれません。
ジルコンについて、もっと知りたい方は「宝石辞典 ジルコン」もチェックしてみてくださいね。
ということで宝石ミニ図鑑は今回でいったん一区切りです。一年間、お読みいただいてありがとうございました。
来年からは「極みの宝石ショッピングアワー」でご案内した宝石の中でよりセレクトした「極みの中の極みのジュエリー」を連載していきますのでこちらもご一読ください!
大松 彰(おおまつ あきら)
2015年秋 FGA(英国宝石学協会正会員)取得、ジュエリーコーディネーター1級、天然石検定1級、真珠のプロSA(シニアアドバイザー) ※「宝石王子®」は大松彰の登録商標です。
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