宝石の光学効果「カラーチェンジ効果」についてご紹介します。
カラーチェンジとは
「アレキサンドライト効果」とも呼ばれている「カラーチェンジ効果」とは、宝石に現れる光学効果の1つ。
カラーチェンジ効果を持つ宝石は、2つの異なる光源下で見たときに違う色を示します。これは、宝石が違う光源から違う色のスペクトルを吸収することによって起こります。
この現象を示す宝石の例として以下などが挙げられます。
宝石のカラーチェンジ効果を感じとれる基本条件
カラーチェンジ効果を感じとれる基本条件として、白色光の光源に適切な変化を加えることです。カラーチェンジは純粋な光源に左右されます。拡散した照明では、カラーチェンジの劇的な変化が見られません。
しかし、このカラーチェンジ効果は正確にはどのように起きるのでしょうか?
光が白く見える理由
私たちの見ている光は、ほとんど白いように見えています。
人間の脳は、光がひとつの色だと認識します。しかし科学によって白い光は、スペクトルの別々の色からできていることがわかっています。光を構成しているのは、以下の光の組み合わせです。
- 赤
- オレンジ
- 黄色
- 緑
- 青
- 紫
異なる光源からの光は、こうした構成色の組み合わせやバランスが異なっています。
例えば純粋な明るい日光にはとても強い青の成分が含まれますが、電気の光は肉眼では日光にとてもよく似ているように見えても、はるかに赤い波長が多いのです。
光源のちょっとした違いが、宝石の色を感じとるにはとても大きな違いになることもあります。
カラーチェンジ効果を認識する理由とは
カラーチェンジ効果は、珍しく美しく価値のある宝石の性質です。
光が宝石に入るとき、普通は白色光です。光が宝石の中を通過するとき、スペクトルの構成色の一部を吸収します。結果として見られる、人間の目に「送られる」混じりあった光は宝石によって変化し、残りの波長が混じりあったものが、脳のはたらきによって「まとめられ」て単一の色として感知されます。このような特定の色、または波長の吸収は「光の選択吸収」と呼ばれています。
光の波長の選択吸収は個々の宝石に常に一致します。この特定の波長を吸収する一貫性が、2つの異なる光源下で宝石を見たときにカラーチェンジ効果を認識する理由となるのです。
カラーチェンジの宝石の品質と価値の判断
宝石を評価するのに使われる標準的な要素のほかに、カラーチェンジの宝石の品質と価値は以下のように判断されます。
- 見られるカラーチェンジ効果の強さ
- 日光の下で色が特徴的で魅力的であること
- 白熱灯(ほとんどの人工的な光)の下で色が特徴的で魅力的であること
まとめ
宝石の光学効果「カラーチェンジ効果」についてご紹介いたしました。
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