豆知識

【意外とたくさん!?】日本でも採れる!?宝石ご紹介

2021年10月5日

世界中で採掘される美しい宝石たち。日本では宝石が採れない…というイメージがあるかもしれませんが、実は日本でも採れる宝石があるのです。

そこで、今回は日本でも採れる宝石をいくつかご紹介します!

注意

日本で宝石が採れるのなら行ってみたい!という方。
現在は立ち入り禁止の場所も多いので、
必ず事前にその場所の管理者へ確認し、許可を得てください。

日本でダイヤモンドは採れない?

宝石の王者とも呼ばれ、誰もが憧れる「ダイヤモンド」は、日本で採れるのでしょうか?

答えは、NO(いいえ)です。

ダイヤモンドが採掘されるにはマグマによって運ばれる必要がある。

その理由は、ダイヤモンドは地下150kmよりも深いところで形成されマグマによって地上近くまで運ばれて採掘されます。

マグマが浅いとダイヤモンドが地上地殻まで運ばれない。

残念ながら日本は、比較的新しく生まれた地殻の上にあるのでマグマが浅く、ダイヤモンドが採れないのです。

2007年に愛媛県で日本初となる天然ダイヤモンドが発見されましたが、1/1000mm程度という極小サイズだった、とのこと。日本産のダイヤモンドジュエリーというのは、難しそうですね。

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ヒスイ(翡翠)

糸魚川産のヒスイを研磨して作った勾玉

日本の国石にも指定されたヒスイ。日本のヒスイといえば硬玉のジェダイトが有名です。 有名なのは新潟県の糸魚川市。

ヒスイ海岸

また、富山の海岸は「ヒスイ海岸」と呼ばれる場所があり、誰でもヒスイを拾えることができる世界でも珍しい場所。

他にも兵庫、鳥取、静岡、群馬、岡山、熊本などでも採れるそうです。

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水晶(クォーツ)

水晶は日本の全国各地で採れますが、歴史があるのが山梨で、その中でも甲府市は水晶採掘の歴史が古く、宝石の街としても有名です。

日本式双晶

このユニークな形の水晶は「日本式双晶」と呼ばれ、世界を魅了しました。「ハートの水晶」と呼ばれることもあるそうです。

日本式双晶は、2つの水晶の結晶が84.33度の角度で接合したもの。

結晶が丁度よく接合してるので、江戸時代ではメガネに加工されることもあったとか!

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ガーネット

ガーネットは、比較的日本で発見しやすい宝石。身近な河原などでも見つけることができます。日本では採れるのは赤系ガーネットのアルマンディンガーネットが多く、埼玉や茨城県などでも採れることがあるそう。

奈良県産レインボーガーネット

ガーネットの中でも珍しいとされるレインボーガーネットが、奈良県で採れるとのこと。

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ロードナイト

ロードナイトは和名が「ばら輝石」と呼ばれるに相応しい、魅力的な薔薇色の宝石。淡いピンク色のものから濃い赤色の物まであります。赤色が鮮やかに出ている物ほど良質とされています。

日本では愛知県で産出されていてトップクラスの良質な原石が採れると言われています。

希少なパイロクスマンジャイト

そしてこの愛知県の鉱山では、パイロクスマンジャイトという希少石も産出されます。

パイロクスマンジャイトは、ロードナイトとほぼ同じ成分で出来ていますが、成長過程で違う鉱物になります。

見た目はロードナイトとほとんど変わりなく、鑑別機関でないと区別が難しいとのこと。

ロードクロサイト

ロードクロサイトの語源は、ギリシャ語でロードが「バラ」、クロが「色」という意味から。「インカローズ」と呼ばれることもあります。

半透明や不透明なものが多く、透明度の高いロードクロサイトは大変希少。

北海道産ロードクロサイトの原石

主な産地は南米ですが、日本の北海道でも良質なロードクロサイトが産出されます。

こちらは北海道産のロードクロサイトの原石。

まるでベーコンの様な見た目から、「ベーコンストリップ」とも呼ばれています。

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トパーズ

トパーズの主な産地はロシアやブラジル、モザンビーク、ナイジェリア、アメリカなどですが、日本でも採れる宝石。岐阜や滋賀が有名な産地です。

岐阜県産トパーズ(Fタイプ)

一般的にはトパーズは、イエローやゴールデン、またはインペリアルトパーズのようなオレンジピンク色を思い浮かべますが、日本で採れるトパーズは透明なものが多いとのこと。

日本では西洋の鉱石学が伝わるまで、トパーズと水晶は同じものだと考えられていました。しかし、水晶にしては硬く、細工に困る石が採掘されその石が高く売れたことから注目を浴びます。

その石で財を成したのが高木勘兵衛「トパズ勘兵衛」と呼ばれたそうです。

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オパール

オパールの主な産地は、世界の9割以上の産出量を誇るオーストラリアですが、日本でもオパールが採れることがあります。

遊色効果の有り無しで分類されます。

オパールは遊色効果のある「プレシャスオパール」と、遊色効果のない「コモンオパール」に分類されます。

岐阜県などで「コモンオパール」の一つ、ハイアライトオパールが採れるとのこと。

▼ハイアライトオパールは遊色効果はありませんが、光源により色が変わるものがあります。

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日本で採れるオパールは「コモンオパール」が多いですが、まれに美しい遊色効果のでる「プレシャスオパール」が採れることもあるそうです。

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ベニトアイト

ロードクロサイト、レッドベリルに次ぐ、アメリカ3大希少石の一つベニトアイトは、カリフォルニア州のサンベニトで産出されることからその名がつきました。

見る角度によって色が変わる多色性を持つベニトアイト

ベニトアイトは、見る角度によって色が変わる多色性があり、世界中のコレクターからも人気の宝石。

日本では新潟県の糸魚川市で産出されますが、残念ながら宝石品質レベルのものは採れないようです。

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サファイア

宝石の中でも人気が高いサファイア。海外でしか採れない宝石のイメージが強いサファイアも、実は日本でも採れます。

奈良県産サファイア

かなりの極小サイズではありますが、奈良県のとある川のほとりで採れるとのこと。

こちらはその奈良県産のサファイアの原石。

大きさを一円玉と比べてみましたが、このくらいのサイズだと研磨も難しそうですね!

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まとめ

いかがでしたか?他にもベリルやトルマリンなど、意外にも日本でも採れる宝石はたくさんありますが、残念ながら宝石品質レベルというのはなかなか採れないようです。

それでも宝石や鉱物マニアにとってはロマンを感じることができるのではないでしょうか。


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