「カルセドニー」の特性、特徴、希少性、石にまつわる伝説についてご紹介します。
カルセドニーとは
ロウのような光沢があるカルセドニー。色は、青や白、淡黄褐色、黄褐色、緑、赤、グレー、黒、黄、茶など様々です。
カルセドニーの特徴 | |
---|---|
原産地 | ブラジル、インド、マダガスカル、メキシコ、南アフリカ、タンザニア、アメリカ |
色 | 黒、青、茶、淡黄褐色、緑、グレー、赤、黄褐色、白、黄 |
属性 | クォーツ |
硬度 | 6.50 - 7.00 |
屈折率 | 1.53 - 1.54 |
比重 | 2.58 - 2.64 |
名前の由来
カルセドニーの名前は、現在のトルコのイスタンブール近くにあった、古代ビテュニア王国の港「カルセドン」から名付けられました。
カルセドニーの伝説・歴史とは
ローマ時代のカルセドニー
ローマ時代の人々はカルセドニーを印章として大切に使いました。
また新約聖書(ヨハネの黙示録21章19節)では、エルサレムの城壁を建てるときに土台石とされた12の石のひとつとなっています。エルサレムの12の土台石を12使徒にあてはめたカエサレアの司教アンドレアスは、カルセドニーを聖アンデレの象徴としています。
健康と安全を約束してくれる魔法のお守り
ルネッサンス期、カルセドニーは健康と安全を約束してくれる魔法のお守りとして用いられました。
フローレンス・モザイクに使われていた
カルセドニーはまた、フローレンス・モザイクに使われる宝石のひとつです。
フローレンス・モザイクとは、形に合わせて切った薄い宝石のかけらを組み合わせて絵を描く手法のこと。16世紀後半のフィレンツェで発達しました。
カルセドニーの特徴・特性とは
クォーツは、それぞれの結晶の大きさに応じて、大体2つのグループに分けられます。
顕晶質(結晶が大きい)のクォーツのグループには、以下のような人気の宝石があります。
- アメシスト
- アメトリン
- シトリン
- グリーンアメシスト(プラシオライト)
潜晶質(結晶が小さい)のクォーツのグループは、それぞれの結晶があまりに小さくて見分けがつきにくいものも含まれています。
カルセドニーはこの潜晶質のクォーツのひとつであると同時に、潜晶質クォーツの総称でもあり、大昔から愛されてきた多くの宝石を含んでおり、通常はカボション・カットを施され、ネックレスやブレスレットなどでその存在感をアピールしています。
カルセドニーには様々な色が存在
色のついたカルセドニーにはそれぞれ宝石の名前が付いています。
宝石の名前 | 色・特徴 |
---|---|
アゲート | 縞模様 |
ブラッドストーン | 緑に赤の斑点 |
カルセドニー | 青から茶色がかった青 |
クリソプレーズ | グリーンアップル |
カーネリアン | オレンジから赤 |
フリント | 鈍いグレーから黒 |
ジャスパー | 斑点のある赤、黄、茶、緑 |
サード | 明るい茶から暗い茶 |
まとめ
「カルセドニー」の特性、特徴、希少性、石にまつわる伝説・歴史についてご紹介いたしました。
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