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【まとめ】知っておきたい宝石「ブラックオパール」の基礎知識

2015年2月2日

ブラックオパール」について基礎知識をまとめました。

ブラックオパールの基礎知識

ブラックオパールの特徴
属性 オパール
硬度5~6.5
屈折率1.37~1.47
比重2.15(+0.08、-0.90)
その他10月の誕生石

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ブラックオパールの特徴とは

ブラックオパールは、オパールの中で最も愛されている宝石です。

その暗い基調の色が、虹のうしろの雨雲のように、色を引き立たせるのです(黒い色のおかげでオパールのプレイ・オブ・カラーが目立ち、鮮やかさを増すからです)。

ライトニングリッジで発見

ブラックオパールは、オーストラリアのニューサウスウェールズ州ライトニングリッジで発見されました。

ライトニングリッジ産のブラックオパールは、「オパールの王」と呼ばれ、1902年の発見以来ずっと愛されています。ライトニングリッジは、品質のよいブラックオパールの世界最大の産地となりました。

ライトニングリッジはシドニーの925キロ北にある、人口約1万5千人ののどかな町です。

オパールの美しいプレイ・オブ・カラーが生み出されるには

ライトニングリッジなど、オーストラリアの産地にあるブラックオパールの鉱床の多くは、「大鑽井盆地」と呼ばれる地理的特色のある場所に位置しています。

この盆地は、1億4000万年以上前に存在した大きな内海の堆積物からできています。およそ1億2000万年後、川に運ばれてきた砂岩がこの堆積岩の上にたまりました。

やがてこの新しい岩は風にさらされ、中の二酸化ケイ素がゲル状になって古い岩の穴に流れこみました。この二酸化ケイ素のゲルが核を包むようにして固まり、オパール独特の規則的な球とすき間を作ります。この透明な空間を通る光の回折が、オパールの美しいプレイ・オブ・カラーを生み出すのです。

オパールの採掘

堆積岩の中の狭い鉱脈から直接掘り出すオパールの採掘は、地下6〜18mを、つるはしやシャベルで削る大変な作業です。

掘り出されたオパールはバケツに入れられ、簡単な巻き上げ機で地上に引き上げられます。

「ノビー」と呼ばれるオパールの原石は、まず手で選別され、ふるいにかけられます。残ったオパール原石は、転用した小さなコンクリートミキサーに運ばれ、余分な泥を洗い落とされます。

年々減少傾向のオーストラリア産オパール

残念ながら、オーストラリア産のオパール、特にライトニングリッジで採掘されるものは、年々少なくなっています。

かつて高品質なドーム型のカボションカットのものを生産していたライトニングリッジの鉱床は、事実上枯渇してしまい、周辺の地域だけで操業しています。政府は期待の持てそうな鉱床を次々とオープンしましたが、現在のところ、期待は現実にはなっていません。

ライトニングリッジのオパール生産量は、10年前の半分になっています。色石を好む現在のジュエリーの流行から、世界の主要なジュエリーメーカーでのオパールの使用が増加するなど、国際的な需要の高騰が続いているのに、現在の供給の問題は腹立たしいことです。

まとめ

ブラックオパール」の特性、特徴、希少性、石にまつわる伝説・歴史についてご紹介いたしました。

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