若いときには考えもしなかった大切な人との別れ。年を重ねる毎に、慶事よりもお見送りも随分と多くなりました。今回は弔事に合わせたジュエリーの選び方をご紹介。お葬式にふさわしいパールネックレスの着用例をまじえながら解説します。
※この記事は、GSTV・GSTV FAN掲載の記事を加筆・再編集したものです。
※掲載している商品は参考商品です。
目次
お葬式にジュエリーは着けていいの?
お葬式は、結婚指輪・婚約指輪以外はアクセサリーを着けない方がよいと言う人もいます。(※婚約指輪や結婚指輪は契約のものなので、和装・洋装の喪服どちらでも着けたままでいいとされています。)
ですが、洋装の仕上げのジュエリーこそ大事な席には欠かせないものです。
どれが正式か・・・と言うことが気になると思いますが、正喪服は黒無地五つ紋の着物。当然アクセサリーは着けません。洋装の場合、パールを身に着けるようになったのもごく最近のことです。
日本におけるパールの普及について
1900年前半には既にアコヤ養殖が成功していますが、すべて海外がターゲットで日本向けには販売されていませんでした。戦後になってもGHQの指導により、95%以上は輸出向けと米軍基地内での販売に使われ、国内にはほとんど出回っていませんでした。
今の洋装喪服にパールが定着したのは、大まかでも60年程度と考えられます。
お葬式で真珠をつける意味・歴史
真珠は涙の象徴
真珠は「月の涙」、「人魚の涙」と呼ばれ、故人へのお悔やみや悲しみを象徴するジュエリーと考えられています。そのため弔事にパールジュエリーがふさわしいとされています。
葬式にパールアクセサリーをつけたきっかけ
パールアクセサリーを付ける風習は、1965年にイギリスで行われたウィンストン・チャーチル元首相の国葬で、エリザベス2世がパールジュエリーを身に着けて参列したことが始まりと言われています。
モーニングジュエリー
国葬でエリザベス2世がパールジュエリーを身に着けたあと、「モーニングジュエリー」という考え方が広く認知されました。モーニングは「喪」や「弔い」を意味し、喪に服す期間につけるアクセサリーのことをモーニンングジュエリーと呼びます。洋服はジュエリーをつけてフォーマルな装いが完成するという考えがあり、そのため喪服という正装にアクセサリーをつけないのはかえって失礼にあたるとされています。
お葬式にふさわしい真珠のジュエリーとは
左:白パール、右:黒パール
お葬式にふさわしい真珠のジュエリーは、黒スーツやワンピースにプリンセス(40cm~50cm)のパールのネックレスが基準(白パール・黒パール)と考えてよいかと思います。
- 真珠が連なっている一連ネックレス
- 長さは40〜50cmのプリンセス
白パール
白い真珠は、お祝いの席でも使用できるので一つ持っていると便利です。以下のものがふさわしいでしょう。
- ラウンド型
- 大きさ7〜8mm
黒パール
黒パールの大きさ「8.0mm〜10.3mm」の着用例
黒パールは、以下のものであればお葬式に使えます。
- 小さめの珠
- 虹色は呈さない
- 落ち着いた統一感のある色
- ラウンド~セミラウンド型
- 大きさ7〜10mm
ブラックパールは、一般的に南洋のタヒチが主産地です。南洋真珠は1970年ぐらいから世界に出回り始めました。南洋は大きさがゆえに華やかに見せてしまう可能性がありますので、お葬式には注意して使いましょう。
お葬式に活躍「アコヤ真珠の黒色パール」
1960年代後半、次のステージとしてアコヤ真珠の黒色パールを、豊かなご家庭をターゲットに広告が出され、上級者に紹介および販売がなされました。当時は高額だったと思います。もし、昔のブラックパールをお持ちでしたら、喪の席には活躍すると思います。
パールの大きさ
パールの大きさは次を参考にしてください。
白パールの大きさ「7.5mm〜8.5mm」の着用例
「7.5mm〜8.0mm」の大きさのパール
「8.0mm〜8.5mm」の大きさのパール
一見大きな違いは感じられないかもしれませんが、体格によって選んでも良いと思います。どんなシーンでも万能アイテムです。一生を通じての必需品と言えます。
黒パールの大きさ「8.0mm〜10.3mm」の着用例
黒パールなら、10mm程度までがおすすめです。
パール以外にお葬式で使える宝石「ジェット」
お葬式で使える宝石は、パール以外に「ジェット」が挙げられます。
ジェットが注目を浴びるようになったのは、1800年代後半、英ヴィクトリア女王が夫の死以来、生涯身に着けたことで喪のジュエリーとして認知されるようになりました。ちなみに、明治天皇の昭憲皇太后は、ヴィクトリア女王を尊敬し、装いやしきたり全般を手本としたことから、ジェットも同様に取り入れたことでしょう。
ジェットをお持ちの方はぜひ弔事にお使いください。
「ジェット」とは
和名は「黒玉」。植物樹木が地層内で長い地質年代を経て化石化した準鉱物です。
ジェットの歴史は古く、旧石器時代のスイスのケスラーロッホの遺跡やベルギーでも発見されています。真ん中に穴が開いていたので、おそらくペンダントやネックレスにし護符として使われていただろうと言われています。
葬式に向かないパールジュエリーとは
冠婚葬祭にも使える、万能なパールジュエリー。その中でも次のようなネックレスは、ファッション性だったり華やかな雰囲気を醸し出したりするためお葬式には向きません。
【NG例】2連以上のパールネックレス
2連以上のパールネックレスは不幸が重なるといわれるため、ご法度です。
【NG例】一粒パールでチェーンがついたもの
一粒のパールでチェーンが付いたものはNGです。喪のシーンでは金属光沢は避けたいもの。
【NG例】マルチカラースタイルのネックレス
ブラック系パールでも気をつけたい南洋マルチカラースタイル。天然色ならではのラフさが出てしまいます。お葬式には向かないでしょう。
【NG例】南洋の大粒パールジュエリー
南洋の大粒過ぎるパールジェリーは、華やかさと迫力が出過ぎて、喪のシーンには不釣合いです。目立ちすぎないのが弔事のお約束。
【NG例】華やかなデザインのパールジュエリー
虹色が華やかなパールジュエリーやパーツにダイヤがあしらわれているジュエリーもNGです。また、下がった部分もファッショナブル過ぎています。そしてお辞儀するときに、お焼香やご献花などの調度品にあたる可能性があります。
【NG例】長さのあるパールネックレス
起源は、観劇の合間で立ち姿を華やかで美しく見せるための長さとも言われています。弔事はお辞儀が多いので、その度に前後に動くのも落ち着きがありません。また長いネックレスは「悲しみが長引く」とされているため、弔事にはふさわしくありません。
まとめ
仏式、神式、キリスト教式、また地域性を考慮して考えても、準喪服、略喪服を見ても、悲しみの席に定番となったパールを主体として、お葬式にふさわしい着用スタイルを客観的に見れるようご紹介させていただきました。
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GSTVでは、冠婚葬祭にふさわしいパールジュエリーはもちろん、様々なデザインのパールジュエリーを種類豊富にご用意しております。ぜひチェックしてください。
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