石の買い付けからデザイン、製造販売まで一貫して行うGSTVだからこそご紹介できる高品質な宝石の数々。数々の鉱山や海外マーケットに足を運んだGSTVバイヤー内藤秀治が、宝石を語ります。
(番組ガイド誌 2016年1月号掲載記事をWEB用に再編集しております)
いろいろな色があるトルマリン
トルマリンにはいろいろな色があります。
ネオンカラーの美しいブルーを持つパライバトルマリン、赤味を帯びたルべライト、深いブルーを持つインディゴライト、グリーンのヴェルデライト、稀に見る美しい紫のシベライト、ピンクとグリーンの2色を持つバイカラートルマリンやウォーターメロン、真っ黒なものをショールと言います。
色を生じる成分(鉄、マンガン、チタン、クロム、バナジウム)がそれぞれ別のタイミングで結晶に入り込むことによって様々な色を作り出すトルマリン。成分が混ざり合うとインクルージョンが多くなりますが、これは鉱物としては必然と言えますし、それ以上に自然と石との調和が織りなす神秘的な色を楽しむことが出来る宝石です。
人気の石「カナリートルマリン」
そして、黄色いトルマリンの中でも、カナリートルマリンと呼ばれる石は、GSTVでも非常に人気となりました。
イエロートルマリンはモザンビーク、ナイジェリアやパキスタン、ブラジルなどでも採掘されていますが、マラウィとの国境に近いザンビアで2000年の初頭に蛍光を感じさせる美しいイエロートルマリンが発見されました。
この原石そのものは淡褐色をしていますが500℃~600℃で2時間程度の低温加熱を施すことによって鮮やかな色合いのカナリートルマリンになるのです。これは、トルマリンに非常に高い濃度のマンガン成分が含まれるためです。
しかしこの色鮮やかなカナリートルマリンは、真っ黒なショールの中に部分的に含まれているだけで、ショールの中の鮮やかな黄色い部分を取り出すとそのほとんどが1ct以下になってしまうため1ctを超えるものは非常に稀で稀少性も高くなります。
また、髪の毛より細い針状結晶が石の中に見られるのも特徴の一つです。
イエロートルマリンの中でも異色と呼べるカナリートルマリンは、他の産地のものとは比べ物にならないくらいの魅力を感じさせる石なのです。品質の良い石はトルマリンとは思えないくらい透明度も高く、眩いばかりの輝きを放ちます。
近年めっきり流通が減り、手に入れることが非常に困難な宝石のひとつに挙げられています。
\もっと見たい方!/
GSTVでは、様々なトルマリンジュエリーを種類豊富にご用意しております。