「バイカラートルマリン」について基礎知識をまとめました。
バイカラートルマリンとは
2色の素晴らしいハーモニーが魅力的なバイカラートルマリンは、偶然による独特の美しさを持った宝石。
ラテン語で「バイ(bi)」は「2つの」という意味を持ち、「バイカラー」はその名の通り「2つの色」という意味です。
バイカラートルマリンの色
トルマリンは化学組成が複雑なため微細な色の変化が生じますが、バイカラートルマリンは、環境の変化によって色の変化が生じたものです。色を生じる成分(鉄、マンガン、チタン、クロム、バナジウム)がそれぞれ別のタイミングで結晶に入り込んで、色の違う層を作りました。
この特徴を見せるようにカットされたバイカラートルマリンは、通常はピンクとグリーンの2色のゴージャスなコントラストがひとつの宝石の中にはっきりと見られます。バイカラートルマリンは環境の変化を受けるので、他の多くのトルマリン(パライバトルマリンやルベライト)と同じく、インクルージョンが見られるのが普通です。インクルージョンは欠点ではなく、その宝石と地球との自然な関係を記録した本物の証です。
バイカラートルマリンとウォーターメロントルマリン
バイカラートルマリンは、ウォーターメロントルマリンとは異なります。
ウォーターメロントルマリンは内側のピンクを外側の緑が取り囲んでいるような結晶で、まるでスイカ(ウォーターメロン)のように見えることから、ウォーターメロントルマリンと呼ばれています。パンように断面を薄くカットされ、「ウォーターメロン」の効果を見せるように磨かれます。
バイカラートルマリンの歴史とは
バイカラートルマリンは、20世紀はじめの宝石学の文献に記述があったものの、美しいバイカラートルマリンがジュエリーに使用されたのは1970年代になってからでした。
まとめ
「バイカラートルマリン」の特徴や特性、歴史についてご紹介いたしました。
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