孔雀石とも呼ばれる「マラカイト」の特性、特徴、希少性、石にまつわる伝説についてご紹介します。
マラカイトとは
マラカイトは二次銅鉱物※で、濃淡の鮮やかな緑の筋を持つ、人気のある宝石です。
「二次銅鉱物」とは
二次銅鉱物とは、銅の鉱石鉱床の付近で銅を含有した溶液から形成される鉱物のこと。
マラカイトの美しい石の多くが、アズライト(藍銅鉱)やキュプライト(赤銅鉱)、クリソコラ(珪孔雀石)などといった他の鉱物との特別な化合物を含んでいます。
マラカイトの特徴 | |
---|---|
原産地 | ナミビア、タンザニア、ザンビア |
色 | 帯のある濃淡の緑 |
属性 | マラカイト |
硬度 | 3.50 - 4.00 |
屈折率 | 1.65 - 1.90 |
比重 | 3.25 - 4.10 |
名前の由来
マラカイトは葵(あおい)科のゼニ葵の葉の色に似ていることから、ギリシャ語で「ゼニ葵」を意味する「マラーキー(Malache」が由来と言われています。
また、マラカイトの硬度が低く柔らかいことから、ギリシャ語で「柔らかい」を意味する「マラコス(Malakos)」が由来とも言われています、
マラカイトの伝説・歴史とは
マラカイトは、女神ビーナスを信じた古代ギリシャの人々に大切にされ、偉大な力を持つと考えられていました。
ローマでは「孔雀石」と呼ばれ、稲妻などの天災から守ってくれる女神ユーノーに捧げられました。この古代の伝統を受け継いで、今日でもイタリアでは邪悪な目から身を守るためにマラカイトを身につける人がいます。
「ユーノー」とは
ローマ神話に登場する、女性の結婚生活を守護する女神。
古代エジプトでも人気があり、カバの女神トエリス※は、たくさんのビーズがついたネックレスをしており、その中にマラカイトもあったという伝説があります。
「トエリス」とは
エジプト神話に伝わる、カバの姿をした家庭と出産を司る女神。母親の女神として「セクメト」や「ハトホル」と同一視されていたそうです。
伝説によると、マラカイトは、身につけている人に迫りくる危機を知らせ、危険が近づくと粉々に砕けると信じられていて、旅人を守る宝石とされました。
クリスタル療法
現代のクリスタル療法では、マラカイトには守り、力、平和、希望、愛、そして仕事での成功といった力があるということです。
マラカイトの特徴・特性とは
マラカイトの、濃淡の緑色の帯のある模様はユニーク。他の宝石では見られない姿をしています。
濃淡の緑の帯は鮮明なので、最も見分けがつきやすい宝石のひとつだと思われます。マラカイトには他の鉱物と混ざりあう能力があるため、多種多様な魅力的な色や模様のものが発掘されていて、この独特の組み合わせが、マラカイトを実に興味深い宝石にしているのです。
まとめ
「マラカイト」の特性、特徴、希少性、石にまつわる伝説・歴史についてご紹介いたしました。
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