豆知識

宝石の硬度について〜モース硬度10~1まで〜

2021年8月16日

宝石の硬さを示す硬度は「モース硬度「ヌープ硬度」の2種類が主に使われています。その中でもより一般的に使われているのは「モース硬度」 という尺度です。

モース硬度もっとも硬い基準の「10」からもっとも柔らかい「1」までの10段階あり、それぞれの値に対応した標準鉱物と宝石をこすり合わせ、どちらの傷が着くかで石の硬さの基準付けを行なっています。

それでは、モース硬度が高い順にご紹介します。

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モース硬度10:ダイヤモンド

地球上に存在する石の中で、最も硬く、最も有名な宝石とされるダイヤモンド。モース硬度9のコランダムと比べると、ダイヤモンドはその何倍も硬い宝石です。

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モース硬度9:コランダム

ルビーサファイアは、ともにコランダムと呼ばれる鉱物で、ダイヤモンドに次ぐ硬度を持ちます。

結晶に組み込まれる不純物イオンにより色がつき、ルビーやサファイアと呼び分けられています。

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モース硬度8:トパーズ

ゴールデンイエローやブルーのものが良く知られているトパーズ

中でもシェリー酒を思わせる美しい色合いのインペリアルトパーズはとても人気があります。

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他にもアレキサンドライトスピネルクリソベリルなども、このあたりの硬度です。

モース硬度7:クォーツ

クォーツは六角柱状のきれいな自然結晶を成すことが多く、中でも特に無色透明なものを水晶と呼びます。

アメシストシトリンなどもクォーツの一種です。

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他にもトルマリンガーネット、ベリル(エメラルドアクアマリンモルガナイトなど)もこのあたりの硬度です。

モース硬度6:フェルスパー(フェルドスパー)

地殻中に普遍的に存在する鉱物で、もっとも存在量が多いのがフェルスパー(フェルドスパー)長石類です。

ムーンストーンラブラドライトサンストーンなども、このフェルスパーグループです。

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他にもタンザナイトペリドットオパールも、このあたりの硬度です。

モース硬度5:アパタイト

アパタイトは、宝石と呼ばれるほどの品質を持つものは少なく、特に1カラット以上のものは稀です。

アパタイトの色は希土類元素によるもので、緑色や黄色、青、すみれ色などの種類があります。

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モース硬度4:フローライト(フルオライト)

豊富なカラーバリエーションを持つフローライト(フルオライト)

二色以上が混じり合うバイカラーのものは、とても幻想的です。

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モース硬度3:カルサイト

カルサイトは石灰岩が主成分で、鉱石としては「石灰石」、石材としては「大理石」と呼ばれています。

モース硬度2:ジプサム

「石膏」として知られているジプサム。彫刻の材料として良く使用されます。

モース高度1:タルク

タルクは、鉱物の中で最も柔らかいもののひとつで、爪で傷つけることもできます。

ベビーパウダーや化粧品などにも使用されています。


いかがでしたか?

モース硬度が高い宝石の隣に、低い宝石を並べて保管などすると、傷ついてしまうこともあります。大切なジュエリーや宝石の硬度を知っておくと、より愛着が増して大切に扱えそうですね。

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