国花・国鳥などと同じように、それぞれの国を象徴する石「国石」というものがあるのをご存知ですか?日本では、ヒスイ(翡翠)が国石となっています。
日本の国石はヒスイ(翡翠)
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日本では縄文時代より宝飾品としてヒスイが使われていました。日本のヒスイといえば、糸魚川のヒスイが有名ですよね。
国石となったのは、2016年。日本鉱物科学会により選定され、ヒスイが日本の国石となりました。
【ヒスイ】
カワセミの緑の羽根から名がつけられた緑の半透明な宝石。ヒスイは古くから東洋人に好まれ、健康に恵まれるという不老長寿のシンボルでした。
世界の国の石は?
日本の国石はヒスイ。それでは世界の国の石は何だろう?というわけで今回は、世界の国石を地域ごとにご紹介します。
※国石の種類やいきさつは諸説ありますので、ご了承ください。
また本記事内容をコンパクトにまとめた動画もご用意しました。
北中米・南米
アメリカ
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国石:サファイア
アメリカはサファイアの有名な産地ではないが、アメリカ人鉱物学者クンツ博士が提唱した、国旗の青の色にちなむなど、諸説あります。
ちなみに、モンタナ州では美しいスティールブルーが特徴的なモンタナサファイアが産出されます。
ウルグアイ
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チリ
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国石:ラピスラズリ
チリはラピスラズリの産地。19世紀ばにアルゼンチンとの国境付近にあるコキンボ地方で巨大なラピスラズリ鉱脈が見つかり、その後ラピスラズリ市場が拡大し、チリの国石と定められました。
アジア・オセアニア
インド
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オーストラリア
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国石:オパール
オーストラリアはオパールの世界的名産地。世界のオパール産出量の約90%を占めると言われており、ブラックオパール、ホワイトオパール、ボルダーオパールなどが産出されています。
スリランカ
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国石:キャッツアイ
スリランカはさまざまな宝石の産地ですが、その中でもキャッツアイは高品質のものが採掘されます。一般的にキャッツアイはクリソベリル・キャッツアイを指します。
ニュージーランド
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国石:ヒスイ(ネフライト)
ニュージーランドはヒスイ(ネフライト)の産地で、先住民マオリ族により古くから親しまれていました。マオリ語で「ポウナム」と呼び方もあります。
ミャンマー
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フィリピン
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ヨーロッパ
イギリス
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国石:ダイヤモンド
イギリスはダイヤモンドの産地ではないが、世界的なダイヤモンドの名品を英国王室が所有。国王の杖には530.2ctのダイヤモンドがセットされています。
イタリア
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オランダ
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スイス
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国石:水晶(クォーツ)
スイスのアルプス地方では「アルプス水晶」と呼ばれる高品質の水晶が採掘されますが、非常に産出量が少なく、なかなか市場に出回ることがありません。
スペイン
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トルコ
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国石:ターコイズ(トルコ石)
トルコはターコイズ(トルコ石)の産地ではないが、重要な交易品でした。ターコイズの産地のイランなどからトルコ経由で地中海を経てフランスに持ち込まれ「トルコの石」と呼ばれるようになりました。
ハンガリー
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国石:オパール
ハンガリーはオパールの産地。ハンガリーの鉱山は古代ローマ人にオパールを供給、2000年以上も産出し続けました。ハンガリー産ハイアライト(オパールの一種)が人気。
フランス
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ロシア
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国石:ガーネット
ウラル山脈から産出されたロードライトガーネットは、ロシア帝国時代の、国の繁栄を象徴する石でした。ウラル山脈では他にも、デマントイドガーネットが産出されます。
アフリカ
アルジェリア
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エジプト
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国石:ペリドット
エジプトはペリドットの産地。太陽神を崇拝していた古代エジプトでは「太陽の宝石」と呼ばれ、ファラオ達の王冠や装飾品に黄金と共に使われていました。
マダガスカル
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国石:モルガナイト
マダガスカルはモルガナイトの産地。モルガナイトはエメラルドやアクアマリンと同じベリル(緑柱石)で1911年にマダガスカルで発見されました。
まとめ
いかがでしたか?ご紹介した以外にも、国石を定めている国もあるようです。自分の好きな国の国石の宝石を持つのも、一つの楽しみかもしれません。
いろいろなエピソードがある宝石。もっともっと宝石やジュエリーを楽しんでみてくださいね。
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