「ジェード」の特性、特徴、希少性、石にまつわる伝説についてご紹介します。
ジェードとは
ジェードの中でも「ジェイダイト(硬玉)」と「ネフライト(軟玉)」とに分かれます。ネフライトは、何世紀もの間ジェイダイトと同じ宝石であるとみなされてきました。1863年になってようやくフランスで、同じ外観と性質を持つ別の鉱物であることが明らかにされました。
ジェードは、日本で「ヒスイ(翡翠)」と呼ばれています。また翡翠と呼ぶ宝石は、鉱物のジェダイト(硬玉)を指します。
ジェードの伝説・歴史とは
ジェードという名前が使われるようになったのは、スペインが中南米を征服した頃からです。スペイン語で「わき腹の石」を意味する「ピエドラ・デ・イハーダ」から来ています。腎臓の結石などの疾患を治してくれると考えられていたからです。
そのほかにもジェードにまつわる言い伝え・歴史が多く伝わっております。
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ジェイダイドの特徴・特性とは
日本ではジェイダイドのことを、ヒスイ(翡翠)と呼びます。古くから日本国内で愛され、近年は日本の国石に指定されました。
ジェイダイドの特徴 | |
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原産地 | ミャンマー |
色 | グリーン、ラベンダー、レッド、ブラウン、イエロー、ブルー、ホワイト、ブラック(クロロメラナイト) |
属性 | ジェダイド |
硬度 | 6.5~7および6.0~6.5 |
屈折率 | 1.666~1.680(+ / -0.008)および1.606~1.632(+0.009、0.006) |
比重 | 3.34および2.95 |
様々な色を持つジェダイド
緑以外にも、ラベンダーやレッドなど様々な色を持ちます。その中でも半透明で深く澄んだ緑色は希少性が高く、「琅玕(ろうかん)」と称されるほど高く評価されています。
丈夫な宝石
繊維状の集合体であるため靱性が高く、丈夫な宝石です。その分、研磨や彫刻などの加工は難しいとされています。
ネフライトの特徴・特性とは
採掘されるネフライトのうち宝石となるだけの品質があるのは0.05%未満です。
ネフライトの特徴 | |
---|---|
原産地 | 中国 |
色 | 青、茶、クリーム、緑、グレー、ラベンダー、赤、白、黄 |
属性 | ジェード |
硬度 | 6.00 - 6.50 |
屈折率 | 1.60 - 1.63 |
比重 | 2.90 - 3.03 |
鉄分の量で決まるネフライトの色
ネフライトは二酸化ケイ素と酸化マグネシウムから出来ていて、その色は鉱物に含まれる鉄分の量で決まります。
鉄分の含有量が少ないと、以下のような明るい色になります。
- 白
- クリーム
- 黄
- グレー
- 緑
- 青
- 赤など
鉄分の含有量が多いと、以下のような濃い色のネフライトになります。
- 濃いグレー
- 濃い緑など
最も抗張力がある石
ネフライトは天然の宝石の中で最も抗張力(硬さでなく強さ)があり、その力は鋼鉄よりも強い場合があります。そのためノミなどで彫ることはできず、鋭い研磨用具などで削るしかありません。
色素や汚れがつきにくい石
ネフライトはジェイダイトと比べて色素や汚れがつきにくいので、染色処理はされません。古くなったものは磨くことで光沢が戻ります。
まとめ
「ジェード」の特性、特徴、希少性、石にまつわる伝説・歴史についてご紹介いたしました。
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