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豆知識

カラットとは?重さの単位と金の純度を表す品位の意味を持つ言葉。

2019年11月30日

ジュエリーでよく聞く言葉「カラット」についてご説明します。実は、ジュエリーにおいて「カラット」が指す意味は2つあります。

宝石の質量を表す単位(carat)

1つは宝石の質量を表す単位「カラット=ct(または car)」のことです。1ctは0.2g。カラットという単位で測ります。

カラットの歴史

この古典的な計測単位は、中東やアジアのバザールで宝石を測るのに伝統的にイナゴマメ(キャロブ)が使われていたことに始まります。昔は質量の基準に植物の種子が用いられることが多く、大きさと形が常に一定であることからイナゴマメが使われていました。カラットはギリシア語のケラティオン (イナゴマメの実)に由来していると言われています。

ヨーロッパでは1907年、アメリカでは1913年に、カラットは1グラムの5分の1(1カラットは0.2グラム)と規格化されました。

1カラットより小さい宝石は、「ポイント」というカラットの百分の一の単位で測ります。例えば50ポイントの宝石は2分の1カラットと言うこともでき、 25ポイントの宝石は4分の1カラットと言うことができます。

宝石の重さを測る「分析計量器」

宝石は振動や微風の影響を受けにくい、精巧な分析計量器で測ります。写真はGSTVで使っている分析計量器です。0.0002gまで計量できる、優れものです!

金の純度を表す品位(karat)

もう1つの「カラット(karat)」は、金の純度を表す単位のことです。カラットを、「K」(または kt)とも表記され、K24(または24K、24kt)は純金を表します。ジュエリーで一般的に使われるK18は金の質量含有率が 18/24=75%の金合金のことを表します。

重さの「カラット(carat)」とは関係ありませんが、ただ、どちらもイナゴマメを使ったことから来ています。

価格と重さの関係

一般的に、宝石の重量が増すと、カラットあたりの価格も高くなります。

大きな宝石は小さな宝石より貴重ですから、カラットあたりの価格は特別に高くなるのです。例えば3カラットのルビーは、同等の品質の1カラットのルビー3個よりはるかに高価になります。

同じカラット重量のひとつの宝石よりも小さな宝石をいくつか組み合わせて同じ重さになる方が高価になる唯一の場合は、それぞれの宝石にすべてファセットをほどこす苦労が、石の価格の違いを超えたときだけです。

宝石の価値は、あるキーとなる重量を超過すると急激に跳ね上がります。例えば実際のサイズが無視できるほどの差でも、2.01カラットのルビーは1.99カラットのルビーより高い値がつけられます。宝石の値付けは、「非常形の増加尺度」に悩まされていると言います。

具体的な状況を例に説明すると、1988年10月にニューヨークのサザビーズで売られた16カラットのルビーは、驚いたことに363万ドルでした!もしも宝石の価格設定が直線的に重さに比例するとしたら、同一の1カラットのルビーは226,875ドルもすることになってしまいます。

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